公私にわたり「COVID-19」禍になってから、初めての欧州行きのフライトである。ロシアのウクライナ侵攻と西側のロシア制裁があって、日本の航空会社がシベリア上空を飛べなくなった。このため、欧州へのハードルが上がっている。今回搭乗するNH211便(*1)は、シベリアを迂回するためフライト時間は15時間弱かかる。
プレエコで15時間はたまらないので、奮発してビジネスクラスにした。4年半前、やはりロンドン線で乗った「The Room」との再会(*2)である。半個室仕様で、フルフラットのベッドになる。TVモニタ脇や足元にも工夫があり、靴や小物をたっぷり収納できる。
今回初めて気づいたが、シートベルトは3点式になっていた。身の回りの物を配置してシートに収まり、最初にしたのは映画の検索・・・ではない。フライトマップの確認である。シベリア上空を飛べないから、10時間ほどのフライト時間が5割弱伸びてしまった。それは仕方ないとして、問題は北回りか南回りか(*3)である。
アンカレッジから北極海を行くのが北回り、中東経由で行くのが南回りだ。アンカレッジ乗り換えで欧州へ行っていた冷戦期には、僕には欧州出張は(もちろん旅行も)なかった。まだ世界が平和だったころ、家内とのローマ旅行にドーハ乗り換えのカタール航空を使ったことはある。南回りだと、昨今騒がしいフーシ派・ヒズボラ等の鼻先を飛ぶことにならないか?
航空機のアクシデントは、不思議と連続する。今月は羽田の事故の後、アラスカ航空のドアが5,000m上空で吹き飛ぶ事故もあった。かの勢力がミサイルなど撃ってきて、三番目の事故(もしくは被害)として紅海の露と消える・・・などというのはごめんだ。マップを見ると、北回りだった。
これに安心して、ゆったりと機上の時間を過ごせました。ヴァッハウ渓谷の白ワインと、ローヌ河の赤ワインも美味でしたしね。あとは、充実している映画プログラムでも見て過ごします。お気に入りのビデオ「NCIS」は無かったのでね。
*1:羽田955発、ヒースロー1540着、時差は9時間。帰路の212便は、ヒースロー1900発、羽田1755(翌日)着。
*2:新ビジネスクラス「The Room」(後編) - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)