Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

江戸下町旅行外伝(鬼平の足跡)

 池波正太郎の「鬼平犯科帳」は、1967年に<オール読物>の連載として登場したシリーズもので、文庫本25冊の規模があり何度もTVドラマ化・映画化されている。その舞台は、ここ江戸深川が多い。主人公火付盗賊改方長官長谷川平蔵は、実在の人物であって、現在の都営地下鉄菊川駅近くに屋敷があった。

 

        

 

 後に高名な町奉行遠山金四郎もそこに住んだとされ、このようなモニュメントが建っている。そこから、南北に流れる大横川(これも小名木川同様運河である)を北に1kmほど行くと、鬼平が剣術を学んだという高杉道場の跡地がある。この辺りは関連のモニュメントが多いところで、以下の史跡が地図上で固まっている。

 

・「尻毛の長右衛門」の舞台

・「出村の桜屋敷」の高札

・「本所桜屋敷」など数作に登場する法恩寺

 

法恩寺の外観

法恩寺の解説が読める高札

 若いころの平蔵は(妾腹だったゆえ)放蕩三昧、剣術の稽古以外は界隈を荒らしまわったワルだった。そのころツルんでいたのが、元盗賊である相模無宿の彦十という男。多分作者の創作した男だろうが、妙に生々しい存在感がある。TVシリーズでは、芸達者の江戸屋猫八(後に長門裕之)が演じていた。その住まい跡が、400mほど南西にある。

 

相模の彦十の家との高札

 平蔵は昔なじみを含む市井の人とも分け隔てなく付き合い、一緒に料理を食べ酒を呑んだ。作者は当時の料理にも造詣深く、多くのエピソードに料理法や食べ方などが描かれている。この高札にも「軍鶏鍋屋五鉄」の名前が出てくるが、その店があったところにも高札がある。場所はここからさらに南西へ1km弱行ったところ。都営地下鉄両国駅と森下駅の中間あたりである。

 

    

 

 四ツ足を食べることのなかった江戸時代、動物性たんぱく質は魚や鶏から採っていた。特に闘鶏に使われる軍鶏は、肉は硬いかもしれないが栄養素は多かったと思われる。鬼平やその仲間たちは、ことあるごとに「五鉄」に集って鍋をつついていた。

 

 他にも隅田川沿いに多くの<鬼平情景>はあるのですが、今回はオフィスのある森下駅から錦糸町駅に至るエリアを歩いてみました。