いつの間にこんなもの作っていたのだろうか？12/4に、小田原駅東口、ラスカビルの熱海よりの一角に、14階建ての近代的なビルと、その前に３階建ての木造長屋風の商業建屋が開業した。名前を「minaka（ミナカ）小田原」という。新聞の折り込み広告によると、コンセプトは「暮らしにぎわい拠点」、単なる観光客向けの商業施設ではなく、図書館・子育て支援センター・企業主導型保育施設・健診クリニックなども入っている。
小田原駅東口は、西口よりましとはいえロータリーからすこし入った長崎屋はドンキホーテになり、その隣の大型商業ビルは閉鎖して久しい。決して栄えた街ではないはずだった。ただ売り物としての小田原城もあり、風魔忍者や二宮金次郎というキャラもある。「ミナカ小田原」には、お城周辺街歩き用の和服レンタルショップも入っている。
面白そうだから休日の昼に出かけてみた。14階の展望レストランや10～13階に入っているホテルはともかく、道路沿いの３階建て長屋風の商業施設には風情がある。
★１階 城下町市場
箱根のものも含めて地元のお菓子やお魚中心の特産品、いなりずしのレストランも
★２～３階 小田原新城下町
４軒のレストラン（おでん・ウナギ・活き魚・とんかつ）とコワーキングスペースに、土産物屋（練り物やお茶、干物など）
加えて14階建てとの間に「二宮金次郎広場」というスペースがあって、イベントも開催できる。その奥、14階建てタワー棟にはフードコートも見えた。ラーメン・蕎麦など軽めの食事ができるスペースである。
外から見ると威容を誇る長屋風建屋だが、中に入ると意外と狭い。オープン早々で人出も多いことから典型的な「３密」、久し振りに食べたいなと思って行ってみたウナギ屋の前には長蛇の列。仕方がないのでいくつかの店を冷やかしただけで、退散してきた。
注目したのはコワーキングスペース、小ぎれいだがただイスと机があるだけ。それでも昨今のワーケーション・ブーム、サテライト・ブームであるから、空気もお魚も美味しく、陽光降り注ぐ街にはいいスポットなのだろう。何と言っても東京駅から30分と少しで来てしまうのだから、便利さは軽井沢などの比ではない。
不景気ではあるのですが、この商業施設に関していえば「いいタイミング」での開業かもしれません。今度は何か食べさせてもらいましょう。
