Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

赤坂見附「やげんぼり」

 先日やはり赤坂見附の「三間堂」で一人呑みをしたのだが、今日は誘ってもらう機会があってまた赤坂見附にやってきた。もう肌寒くなって秋雨(もう冬雨か?)もしとしと降っている。指定されたのはホテルの角を曲がって狭い路地に入ったところにある、探さないと入り口が分からないくらいのお店である。

 

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 和食がいいと誘ってくれた人に言っていたが、屋号を聞いた時は居酒屋風の店かなと思っていた。行ってみると木造平屋建ての立派な「料亭」である。入り口に2人のでっぷりした紳士が傘を手に立っていて、どうも相席の客を待っているようだ。
 
 自動ではない引き戸を開けると着物姿のお姉さんが待っていて、案内してくれた。僕の相方の方はもう到着していて、掘りごたつで人待ち顔である。この人、もう10年くらいの付き合いなのだが、電子自治体の推進にとても注力しておられる。僕も何らかの形で協力できればとお手伝いしているのだが、今回初めて2人で呑もうという話になったもの。
 
 まずビールを貰って、コースの一皿目が出てきた。茗荷のよく利いた前菜である。その後、野菜の炊き合わせを食べ始めるころ、ビールが無くなったので日本酒を選んだ。京都のお酒が多いところを見ると、京料理の店なのだろう。純米酒を二合頼んだら竹筒に入って出てきた。呑むにもお猪口ではなく竹筒、なかなか凝ったお店だ。お箸も細身で、いかにも上品。料理は薄味で、こういうのを京風というのかもしれない。僕にはまるきり京風料理などというものは経験がない。

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 お酒はどっしりとした本格的な味わいの純米酒で、薄味の料理にもよく合う。お刺身はイカとタイ、それにアジにショウガを添えたものが美味だった。その後の椀物を味わっているうちに竹筒がカラになったのでもう二合追加。最後のお皿は焼き魚、しっかりとした味付けでそれにもこのお酒が合うから不思議だ。(酔ったかな?)
 
 楽しく話し合いながら、締めのきつねうどんまで、美味しく頂くことができた。居酒屋、パチンコ屋、ディスカウントショップ、呼び込みする店など喧騒とした赤坂見附周辺だが、一本路地に入るとこんなおちついた店があることは知らなかった。誘ってくれた人に感謝です。