Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

誰が米国に観光で行きますか?

 トランプ先生は、ノーベル賞を貰うためならどんな出費もいとわない。先週ロシアのプーチン大統領を招いたときには、歓迎の意味でB-2爆撃機を中心とした編隊まで飛ばせて見せた。真っ赤なカーペットの上で、2人の独裁者が最凶兵器を見上げる姿には呆れてしまった。

 

 一方トランプ2.0政権は、取れるものはみんな取るスタンスで、今度は「ビザ・インティグリティ料金」を課すと言い出した。日本などビザ免除国の市民は対象外だが、米国に渡航する非移民のビザ申請者から、250ドルをいただこうというもの。

 

物議を醸す米国の新ビザ手数料、米経済に3年で1.6兆円の損失 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

 この記事では、当局が年間27億ドルの増収としているのに対し、観光業界からは経済損失が年間36億ドル、雇用が15,000人失われるとしている。増収分は富裕層向けの減税の穴埋めに使われ、庶民にしわ寄せがいく典型的な事案だ。

 

ハワイの植物園にて

 大きな影響を受ける対象国として、インドとブラジルが挙げられていた。世界最大の人口を抱える国インドでは、すでにトランプ「関税砲」への反発から、米国製品・サービスへの不買運動が始まっているという(*1)。

 

 カナダとの関税等を巡るイザコザで、バーボンが売れなくなったり、ラスベガスの訪問客が減ったとの情報もある。そもそも米国というのは入国審査がうるさい国で、空港では嫌な思い出しかない(*2)のだが、最近スマホを覗かれるという話を聞いて行かない国にしてしまった(*3)。

 

 もう7~8年ほど、ハワイには行っていないなと思い出しました。観光客はさすがに減っているだろうから久しぶりに・・・という案もあったのかもしれませんが、この半年の所業を見て、本当に行く気は無くなりましたよ。

 

*1:アングル:インドで盛り上がる米国製品不買運動、トランプ関税に反発 | ロイター

*2:航空券にSSSSの表記が出て、別室に連れ込まれたこともある

*3:一つ増えた「入国できない国」 - 梶浦敏範【公式】ブログ