Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

もう一人の独裁者がやって来る?

 先週の米中首脳会談は、まずは成功だったと言えるだろう。習大人がニコニコしている時は危険だという人もいるが、正直今の国内経済状況で外乱を引き起こすとは思えない。あるとしたらすでにフィリピン軍と物理的衝突をしている南シナ海か、頻繁に偵察機を飛ばしている台湾海峡での偶発的な事故が引き金になるだろう。

 

 その意味で、米中両軍のコミュニケーションや首脳同士の会話が再開されるのは歓迎だ。ただ会談後にバイデン大統領は記者の「習近平は独裁者と思うか」との問いに「YES」と応え、中国当局の反発に逢った。もう少し言い方がありそうなものだが、正直なのかプアボキャなのか・・・。

 

 確かに大国の中では、習大人は一番独裁者っぽい。密室で選ばれ、憲法改正して終身主席になろうとしている。プーチン先生も事実上の独裁者だが、曲がりなりにも来年3月には選挙が控えている。

 

    

 

 来年の選挙と言えば、米国の大統領選挙もある。信じがたいことだが、80歳前後の両候補の再戦となりそうだ。多くの訴訟や告発を受け、大きなものだけでも4件の裁判を控えているトランプ候補が、共和党の最有力候補である。裁判で有罪判決が出る可能性が相応にあるので、トランプ先生としてはなんとか大統領に返り咲き、収監されないようにしたうえで自らを恩赦することを狙っているらしい。

 

トランプ氏が大統領復帰に向け「独裁化」計画中との報道も…共和党指名レースで独走中 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)

 

 その上で、種々の独裁化計画を発動するだろうと言うのがこの記事の主旨。実は4件の裁判の内2つは連邦法対象だが、残り2つは州法対象なので大統領には恩赦権限がない。知事に圧力をかける可能性もあるが、それが失敗するとホワイトハウスではなくジェイルハウスで大統領の執務をする羽目になるかもしれない。ある種の「懲役4年」やね。

 

 習大人、プーチン先生、その他ミニ独裁者(アサドとか・・・)は世界に一杯います。もう一人大物の独裁者が出てくるのは、とても困るのですが・・・。