米国大統領選まで、あと5ヵ月。第三勢力であるケネディ候補の影響は分からないが、民主党バイデン大統領と共和党トランプ前大統領の争いはほぼ確定。トランプ先生が多く抱える裁判のうち主なもので有罪となれば、バイデン有利。そうでなければトランプ有利と伝えられるが、いずれにせよ僅差になりそう。
そんな中、注目の裁判の評決が出た。NY地裁での「不倫口止め疑惑」の裁判で、罪状34の全てについて12名の陪審員は「Guilty」と結論づけた。罪状の数だけではなく、12名の一致によらなければ結審しないこともあって、陪審員の協議は2日にわたっていた。
予想通り被告人は「魔女狩りだ!民主党の陰謀だ。Deep Stateが私を陥れた。最後まで戦う」と叫んだらしい。裁判所前にはトランプ支持者と反対派が集まり、対立を明白にした。
トランプ氏支持者と反対派が応酬 裁判所前は騒然―NY:時事ドットコム (jiji.com)
多くのメディアはこの評決の大統領選挙への影響を伝えているが、それよりも心配なのは陪審員12名の身の上。今朝の日経にも(日本語で)彼らの職業や、使用しているSNS、発言などのプロフィールが掲載されていた。現地なら、ある程度本人を特定できる人もいるように思う。熱狂して怒り狂ったトランプ支持者が、何らかのアクションを起こすことは十分に予測される。
重大な証言をした(あるいはしようとしている)証人を保護するプログラムはあるが、陪審員の場合はどうだろうか?かりに保護措置があるとしても、通常の裁判より厳重にすることは難しいはず。彼らに危害が及ばないことを祈りたい。
隣国メキシコでは、明日が大統領や連邦議員、地方の首長など2万のポストが定まる投票日。数ヵ月の選挙戦が続く中、候補者が少なくとも20名ほど暗殺されているそうです。候補者を警護し、投票所を護るために2.7万人ほどの軍隊が動員されてます。民主主義国の選挙は命がけ・・・日本はそこまでひどくないですよね。