Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

核のボタンの持ち主

 G7広島サミットは、多くの識者によると成功だったとのことだし、僕もそれに賛同する。しかし批判的な人も少しはいて、

 

被爆者団体が広島サミット批判 | ロイター (reuters.com)

 

 のように、被爆地広島でサミットをしたというのに「核軍縮の行動声明は核廃絶から後退したもの」だし、「平和記念公園にバイデン大統領が核のボタンを持ち込んだことは容認できない」と批判している。

 

 あえて「西側」とは言わないが、世界中からヒト・モノ・カネが集まり資本主義の繁栄を謳歌するプラットフォームたる米国の大統領には、そのプラットフォームを守る義務がある。マンハッタンを核攻撃されないようにする抑止力たる「核のボタン」を携行することも、義務の一環だ。平和記念公園だろうと、それを手放さなかったのはやむを得ない。

 

    

 

 今日は米国の独立記念日で、その(世界最大の核のボタンの)持ち主を選ぶ選挙が、そろそろ始まる。共和党で支持率TOPは、あのお騒がせトランプ先生。37の罪で起訴されながらも、「魔女狩りだ!」と叫ぶと支持率が上がる。一方民主党はバイデン大統領の高齢化がやはり気になり、健康不安となりカマラ副大統領が代行するようになったら大丈夫かとの声も聞かれる。泡沫候補のはずだったケネディ候補の人気が、ここにきて上昇しているともいう。もちろん米国大統領が単独で、核のボタンを押すことはあり得ない。米国大統領は独裁者ではないのだ。

 

 もう一人、1,500発以上の戦略核兵器のボタンを握っている人物がいる。それがプーチン大統領。こちらは、最近独裁者であることが誰の目にも明らかになった。すでに20年もTOPの地位にいて、体力の衰えもあるし病を得ているとの噂もある。信頼していた<ワグネル>のプリゴジンにも裏切られ、レームダック化しているという。

 

 こちらの方の暴発と、後継者選びの方が不安ですね。今は急激なロシア政局の変化がないことを、祈るばかりです。