少し持ち直したらしいが、岸田政権の支持率は不支持率を大きく下回ったまま。ネット上での批判も渦巻いているし、先日の「日曜討論」では共産党志位委員長が厳しく糾弾していた。曰く、
・大企業内部留保課税で賃上げ
・原発ゼロこそ脱炭素
・教育費半減、給食費無償化
・専守防衛を捨てる大軍拡を撤回
すべきだという。秋から年末にかけて閣議決定した内容や手法について、共産党ならずとも批判する声は少なくない。現在外遊中の岸田総理には、5月のG7広島サミットをすませて勇退というシナリオもささやかれている。
しかし、もっと危ない立場の党首もいるなと「日曜討論」を見て思った。それは立憲民主党の泉代表。
立民・泉代表「身を切る改革で維新と連携」発言に強まる反発「裏切り行為」「本当に見損なった」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌] (smart-flash.jp)
先の臨時国会で、維新の会との政策協定8項目はうまくいったという自己評価。さらに「身を切る改革」という維新のキーワードを挙げて、行財政改革に積極的な姿勢を示した。僕は納得する政策協定だが、リベラルな人たちからは不評だ。あるブログは、
「立憲民主党の皆さん、約束は守りましょう!」
と、昨年参議院議員選挙前に結んだ立憲民主党と共産党の連携協定が、結局反故にされたことを批判していた。少なからぬ人が、こう思っているのではなかろうか。かつてある政治評論家がつぶやいた「リベラルは直ぐに内ゲバをする。これがスタンスに違いのある政治勢力を抱えてもバランスをとって進む自民党との違いだ」を思い出した。
今回の泉代表の発言は、党内左派やその支持団体にとって容認できないような気がする。統一地方選挙までは持つかもしれないが、その後立憲民主党の分裂から野党再編へと動くきっかけになるかもしれない。