Cyber NINJA、只今参上

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立憲民主党は変われるか?

 自民党総裁選が今月末に迫っていて、10名を越える議員が名乗りを上げ、何人かは推薦人20名を集めたとして立候補の記者会見を開いた。今週中に記者会見を開く予定が伝えられる候補者も少なくない。

 

 ただ、自民党より前に野党第一党立憲民主党の代表選挙もある。メディアの取り上げ方は圧倒的に自民党の方が多く、立憲民主党側はやや埋没気味。これまで立候補の記者会見を開いたのが、創業者の枝野前代表と民主党時代の総理経験者野田議員である。これをれいわ新選組の山本代表は「終わった祭り、過去の遺物、民主党時代の黒歴史」だと批判している。

 

 お怒りの原因は、れいわの最大目標である消費減税(or廃止)に否定的な候補者しか出ていないことにあるのだろう。このままでは、両党の協力関係は成立しない。枝野前代表は消費減税を否定しただけでなく、3年前共産党と協力して戦い敗北した総選挙を振り返って「反省している」と話した。

 

泉代表の地元京都の詩仙堂にて

 枝野前代表は党内最大派閥<サンクチュアリ>を支持母体としていて、党内左派の代表格である。これ以上左寄りの候補者は出てこないだろうから、共産党との協力関係は潰えたことになる。立憲民主党が「現実政党」に脱皮できる可能性が見えてきた。

 

 ところで、現代表の泉議員はどうなったのだろう?現時点では20名の推薦人が集まっていないらしい(*1)。今週末までに集まらないと、現職代表の不戦敗という奇妙な事態になってしまう。そもそも現在130余人しかいない同党の議員規模なのに、自民党と同じ20名の推薦をハードルにしているのがおかしくないだろうか?

 

 これは、政権担当時の規定をそのままにしているから。派閥はいけないと言いながら、事実上派閥に近い縛りをして新しい候補者の登場を妨げているようなものです。こういうところを柔軟に変えていけるのも、政権交代を求める資質ではないかと思うのですが?

 

*1:立民代表選 今週告示 泉代表ら推薦人確保し立候補できるか焦点 | NHK | 立憲民主党代表選