Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

参議院議員選挙を前にして

 いよいよ明日、参議院議員選挙が公示される。通常国会は予定通り先週終わり、政府提案の法案すべてが成立、予算案には野党である国民民主党が賛成に回るという「無風国会」だった。内閣は安全運転を続け、大きな波乱も起きなかった。多くの人(や政党)が反対しづらいことを決め、議論になりそうなことは先送りした印象だ。それを追求できなかった野党もだらしがない。

 

 先週末の「朝までナマTV」は、予定を1週間前倒ししての放送。これは今週末だと参議院議員選挙中なので、放送内容に種々の縛りが出ることを嫌っての前倒しだろう。政党要件を満たす9政党からパネリストが出ての議論となった。また、日曜討論も同様に9党の政策責任者が出て来て、選挙の争点を論じていた。

 

 日曜日の午後、両方の番組を録画しておいたものをまとめて見た。この種の番組はナマで見るのは時間がもったいないから、大体1.5倍速で見る(聴く)ことにしている。各党への印象は、

 

    

 

自民党

 「新しい資本主義」はやはりわかりにくい。「アベノミクス」から何が変わるのか、野党も問いただすが核心には迫れていない。防衛能力の向上と費用の増額ははっきりしていて、それはいいのだが財源についてはグレーのまま。憲法改正論は少しトーンダウンした。

 

公明党

 本来平和の党なのだが防衛費増に賛成するなど、分かりにくさが目立つ。と言うよりバラマキ以外の特徴が無くなって埋没気味。

 

立憲民主党

 与党への対決姿勢は見せるのだが、何でも反対野党に見られないように配慮しているからか、追及がイマイチ。消費減税くらいが主張ポイントでは、あまり目立たない。

 

日本維新の会

 防衛費増と憲法9条自衛隊明記、原発再稼働をはっきり主張している。行財政改革をやれば数兆円浮くと大阪での実績を示し、唯一「改革」を掲げている。

 

◇国民民主党

 チェック姿勢が重要としているが、与党側との政策の違いはあまりない。維新ほど敵を作っていないことが特徴と言えるだろう。

 

共産党

 消費減税必須、防衛費増絶対反対、大企業の内部留保課税導入と意気軒昂。ぶれない魅力はある。

 

◇れいわ新選組

 MMT理論に基づき消費税廃止、3ヵ月ごとに10万円給付のインフレ対策とポピュリズムの極み。聞いている分には面白い。

 

社民党

 憲法墨守、軍拡阻止はぶれていない。

 

NHK

 NHK叩き以外は割合普通の政策。

 

 さて、みなさんどう判断し投票されますかね。