Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

奥尻島のワイン

 奥尻島には、函館空港から定期航空便が飛んでいる。3ヵ月前に来た時も僕らが乗る羽田空港行きの少し前に、奥尻島行きのフライトが飛び立っていった。この島については僕の知識はあまりない。1993年の北海道東方沖地震(通称:奥尻島地震)で津波と火災に見舞われ、200名を越える犠牲者を出したということくらいだ。

 

 その津波を被った土地で、年中吹き付ける潮風がミネラルを運んでくるということでワイン造りが盛んなのだという。このワインは微妙に潮風の香りがして個性的だというので人気が高まっていると教えてくれた人もいる。ただ沢山は獲れないようで、函館にいる間なら手に入るのではないかと夫婦で話していた。

 

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 この日も雨は止まない。時々吹いてくる暴風や雷こそ収まったものの、陰鬱な雰囲気は続いている。これを吹き飛ばすにはいい飲み物、食べ物しかないと、奥尻ワインを探しに市電に乗った。目的地は、昨年末に最後のガスバリを売ってくれた「丸又和田商店」。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/12/07/060000

 

 市電大町電停から少し歩いて12時半頃着いたのだが、始業は13時。困ったなと思っていたら、店内からご主人らしき人が出て来て出かけて行った。これを見送っていた奥様がぼくらを認め、中に入れてくれた。店内は10ヵ月前に来た時より、少し整理がついたよう。ワインを中心に綺麗にディスプレイしてある。

 

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 家内が「お刺身に合う奥尻の白ワインを」とリクエストを言う。ピノグリ種のものがいいのだそうだが、売り切れてしまっていた。ガスバリ同様4月に入荷し、次の4月まで補充されないのだそうだ。替わりにと、メルロー種のものを勧められた。普通メルローは赤ワインなのだが、喜んで買ってコンドミニアムに戻ってきた。

 

 ガスバリと並べて写真を撮った後、「自由市場」のお刺身をアテに栓を開けた。ラベルの金色のドーナッツ状のものは奥尻島のシンボルとも言える自然石。港を守るように海に立ちはだかっている。グラスに注ぐと、ロゼとまでは言えないが微かにピンクかかった色合い。香りは確かに潮風を感じさせたのだが、ちょっと熟成は足りない印象。うーん、今度はピノグリを呑んでみようと思いますが、奥尻ワインの記事はちょっとほめ過ぎではないでしょうかね。