昨夜はどうも呑みすぎたかなという朝、カーテンをなかなか開けないで、なるべくベッドの中で過ごそうとする。それでも朝８時くらいにはさすがに起きだして、外を見るのだが相変わらず雨が降っている。道南渡島地方は、秋雨前線のようなものにつかまってしまった気配である。もう朝のNHKニュースも終わっている。楽しみは北海道の地方版なのだが、それも終了。
ただ北海道と言っても本当に広く、旭川や稚内、釧路などの気象やニュース映像を見ても、函館にいる僕らにあまり参考にならないのが問題。これが沖縄だと、定宿が中央に近い宜野湾市なので、那覇や名護の話もなんとなく分かるのだが･･･。
今日は、僕だけブランチを外食しようと思う。財布には、函館市グルメクーポンが1,000円分残っている。とはいえしつこい雨の中、あまり遠出もしたくない。結局朝市のどんぶり横丁に出かけることにした。まだ観光客が十分戻ってきていないせいだろう、朝市といいながら朝食時間帯に開いている店は1/3ほど、先日到着ランチにした「馬子とやすべ」も閉まっている。
「いくら亭」は開いていたが、すでに２度お世話になっている。新しい店を探そうと入り口のディスプレイを見ていて、なかなかボリュームがあるなと思った。このところ小食になってきているし、昨夜のアルコールも残っている。ご飯お替り自由などという言葉には魅力を感じない。
足が止まったのは一花亭「たびじ」の前、この店の存在は以前から知っているのだが利用したことはない。売り物は「活きイカ丼」で、目から上を切り離されたイカが、丼の上に座っている。これに醤油をかけると刺激で動き出し、丼から脱走しようとする。このビデオが再三流されるのが、ちょっと残酷に思っていた。
しかしよく見ると「一膳丼」というメニューがある。一膳めしほどの小ぶりな茶碗に好きな具材を３種類まで乗せられる。うになど特殊な具材を使わなければ、税別1,100円なり。注文したのは、カニ・マグロ・イクラの三色（一膳）丼。漬物と岩ノリの味噌汁が付いてきた。良く効くワサビは控えめにして、マグロからゆっくり味わい始めた。美味しさはもちろんだが、手のひらに包まれてしまう一膳めしのはかなさがいい。
うーん、これなら二日酔いの朝でも食べられますね。もちろん「もったいない！」とのお叱りは甘受いたしますが･･･。
