この日のエクスカーションは、大原の里へ。高野川を遡り、若狭(敦賀)への鯖街道と呼ばれた旧道を通って行く。この日もカラリと晴れたので、朝食後すぐに地下鉄烏丸線に乗った。終点駅国際会館で、バスに乗り換える。国際会館駅周辺は開けたところ、同志社系の小中学校がある。
混みあってはいるがあまり外国人観光客は乗っていない京都バスに揺られて、約30分ほど。徐々に山深くなっていくが、やや広めの盆地に出たのが大原地区。学生時代に三千院を訪れたことはあるのだが、もう道すがらのことは覚えていない。
ここでも目的地は地元の農産物を売っているという大原「里の駅」。新緑の季節ゆえ、山河が清々としていて気持ちがいい。シバ漬けや田舎味噌が名物のようで、家内は山椒の実など食材をいくらか買った。
他に地蔵の石像も名産とのことだが、これは僕らには不要。いい空気だけ貰って、バスに乗って八瀬駅前まで戻ってきた。叡山電鉄は出町柳駅を出て、宝ケ池駅で鞍馬方面と八瀬方面に別れる。八瀬方面の終点が八瀬比叡山口駅。この駅は300mほど離れた叡山ケーブル八瀬駅への乗換駅でもある。
この周辺はモミジの名所として知られ、新緑のモミジの葉が目に眩しい。
風情ある木の橋を渡った先が、叡山ケーブルの駅。今回は駅周辺を歩いただけだが、いつかここから琵琶湖側の坂本まで行ってみたいと思う。その日がいつかな?などと考えて八瀬比叡山口駅にやってくると、嬉しいサプライズが待っていた。
叡山電鉄も嵐山電鉄同様、1~2両編成のワンマン運転。古い車両も多いはずなのだが、観光客向けに新造したのが豪華列車のようなイメージの<HIEI号>。たまたまその列車が、僕らの前に滑り込んできた。
ロングシートだが個々にヘッドレストもある座席。座席間に上下に長い楕円形のガラス窓があり、車窓が映える構造だ。ちょっと得した気分で、宝ヶ池駅までの新緑の車窓を楽しんだ。
宝ヶ池駅からは普通の市内電車になってしまうのですが、それでもお得感はありましたね。今度は叡山ケーブルはもちろん、鞍馬方面も行ってみたいです。あー、待ち遠しい。