昨日琵琶湖疎水を遡上したと言ったのだが、徒歩で行ったのは平安神宮のところまで。明治年間に平安遷都1,100年を記念して整備された広大な社殿と庭園がある。
ある種のテーマパークと言ってもいい。京都一の巨大さを誇るコンクリ製の赤鳥居を始め、建築物は壮大なものだ。
境内には左近の橘・右近の桜のほか、本堂の脇を固める中国風の建築物がそびえたっている。しかし本当の見どころは、その後背にある複数の「神苑」。池などを配した庭園で、見どころは多い。日本式庭園として種々の植物が植えられているのだが、4つの庭園には素晴らしい風景が広がる。順路(*1)に従って行くと、京都市電の旧モデルが展示されいていた。
それより興味深かったのは、個々の植物の説明パネルに、和歌や詩などその植物が日本文学史に果たした役割を記していること。
木々の多い南神苑から大極殿の裏を巡って、ハイライトは解放感溢れる東神苑。屋根の付いた橋(橋殿)である泰平閣を渡って出口へ向かう。
池のほとりにはさまざまな花、ここはサツキツツジ(大盃)が一杯咲いている。
橋の欄干から餌の麩を投げてやると、カモにコイ、カメまでやってきて餌をついばむ。荘厳な雰囲気の中、ユーモラスな動きの生き物たちだった。
別の日、晴れて暑くなった日に出かけたのは京都府立植物園。2ヵ月前にも一度訪れた(*2)が、その時は閑散としていたバラ園が今を盛りだった。
かなり広い庭園一杯に、色とりどりのバラが咲いている。写真を撮る人、絵を描く人、テーブルを囲んで談笑する人、園の手入れをしている人・・・多くの人が集っていた。
いくつもバラ園は巡ってきたが、ここは品種の多さだけでなく自然に近い形で栽培されている印象がある。結構暑かったのだが、バラに見とれて1時間ほど歩き回っていた。
屋内では小規模なサツキ展もやっていましたよ。30年程触れることはなかったサツキの盆栽、懐かしかったですよ。