Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

6月2日は信長公忌(!?)

 今週も京都にやってきた。今回はプライベート、家内との京都いけず探求ツアーである。滞在先は御池通りから富小路を上がったところにある<オークウッドホテル>。横浜馬車道で定宿になっているチェーンの京都御池店。これまでの滞在先<MIMARU>より少し広めで、キッチンの使い勝手もいい。ロケーションは地下鉄東西線京都市役所前駅に近く、京阪三条駅も遠くない。

 

    

 

 チェックイン前に荷物を預けて、まずは目の前の寺町商店街へ。その入り口にあるのが、高名な本能寺。織田信長が自害したと伝えられる本能寺は焼け落ちてしまい、その後信長の子供たちによって違う場所に再建されたものだ。当然ながら信長公が祀られている。

 

    

 

 信長公の命日は、6月2日。その日にこの寺では「信長公忌」が開催されるとある。あれ、字が違うぞ。信長の死後早々にまとめられたのが「信長公記」。尾張の民で丹羽長秀の右筆(書記)だった太田牛一がしたためた信長公の一代記(*1)である。

 

    

 

 歴史ミステリーの大家加藤廣の「信長の棺」は、太田牛一を主人公に信長の死の背景をリーズナブルに喝破(*2)したもの。このシリーズは大好きで、ほとんどを読破している。

 

 確かに信長公の命日ではあるが「公忌」という掛詞は、ちょっと「攻め過ぎ」のような気もする。オーバーツーリズムとはいえ寺社の拝観料は安いとする意見があり、古い建造物や広い庭園の維持管理で財政は苦しいともいう。だからといって掛詞のような表現で歴史上の偉人をダシにするのはよろしくないと、僕は(尾張の民として)思う。御池通り沿いで京都市役所の向かいには<本能寺ホテル>も開業している。ちょっと事業化が過ぎはしないか?

 

 信長公の霊廟には、真摯にお参りしました。「尾張から参りました、CyberNINJAです」とちゃんと挨拶しましたよ。

 

*1:信長公記 - Wikipedia

*2:本能寺の変、異聞 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)