Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

最後の空母機動部隊が征く(後編)

 「いずも」「かが」を含む日本(海軍)の空母機動部隊が、インド太平洋に長期の訓練&外交紅海をすることを紹介した。これが「最後の空母機動部隊」だとした理由は、ようやく海の戦争でも主力艦の代替わりが起きそうだから。

 

高価な兵器は駆逐される - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 で紹介したように、米軍自慢の巨大原子力空母も、中国が配備・運用に努力する「遼寧」以下の空母も、単なる大きな標的艦になりつつあるのだ。ウクライナや中東の戦場で分かるように、時代は「ドローンの世紀」である。

 

 大型で高価な戦闘攻撃機を多数搭載、運用できるのが空母機動部隊の威力だが、ずっと安価に近い性能を自爆ドローンが発揮できる。攻撃用の主力艦は、

 

・ドローンを多数搭載、運用できる揚陸強襲艦

・それよりは少ない搭載量だが隠密行動可能な潜水空母

 

 になる可能性が高い。

 

    

 

 これは飛行型のドローンについての観測だが、水中や水上ドローンも当然参戦してくる。かつての特攻兵器「震洋」や「回天」が、無人で運用できるのだ。

 

 では、現在の主力艦である空母がどうなるのか?まず小型化が図られて、複数の艦艇が連携して作戦行動をすることになるだろう。上記のように、あるものは強襲揚陸艦、あるものは潜水空母。例外として、大型であることを特徴としたものも、少しは生き残るだろう。つまり動く航空基地ではなく、動くことも時には可能な航空基地として。

 

 すべての兵器が無人化(AI化?)するわけではない。航空戦力として早期警戒機や救難機、空中ドローン空母のような大型輸送機などを運用できる、再配置が容易なプラットフォームは有用だ。例えば、普天間基地の1/4ほどの規模・能力を持つ艦艇プラットフォームのようなものだ。

 

 この種の艦艇は通常は動かず、緊張が高まるエリアに再配置するときだけ動くのです。現在も米国の空母機動部隊はこれに似た役割を果たしていますが、その部分はドローン搭載艦では代替えできません。このような大型空母は、海の覇権国家だけが多額の費用をかけて維持・運用すべきもの。日本が持つ必要はありませんよ。