萩を訪れるのは3度目。最初は高校の修学旅行だから、ルートは覚えていない。大学2年生の時は大阪から寝台列車に乗り、厚狭で降りて秋芳洞を巡ってから津和野に抜けた。津和野で2泊し、益田経由東萩へ行った。今回の旅を計画するために付近の時刻表を見たのだが、列車の数が激減し路線そのものが無くなっているところもある。
瀬戸内側から日本海側へ抜けるのには、高速バスが一番便利だ。新山口駅から山口線で山口駅まで行き、そこから路線バス(*1)に乗っても萩へ行けるのだが、新山口~萩市内へのノンストップバス<はぎ号>(*2)が早い。ほぼ2時間、ここで時間が空いた。
新山口駅はよく整備された駅だが、周辺には何も(朝食を食べられそうなところが)ない。駅そば店も時短で11時からの営業。仕方なく駅のパン屋さんのイートインコーナーで朝食。軍事スリラーを読みながら、バスの発車時刻を待つ。
やってきたのは、ハローキティが描かれたピンク色の車体。10人ほどの乗客を乗せて、出発した。所要時間は70分ほど。少しだけ有料道路を通り、あとは「小郡・萩道路」を行く。この夏、西伊豆・中伊豆のバス旅を経験したが、中国山地は伊豆ほどの峻険さはない印象。いつ峠を越えたのかも分からないまま、萩市内に入った。
気が付いたのは、斜面を切り開いた土地に建っていても、なかなか立派な和風建築が多いこと。立派な破風があり、離れと連結されたりミニ天主閣のように見える家もあった。瓦も輝きを放つ明るい茶色が多い。少なくとも住居については、首都圏よりはるかに恵まれているようだ。
萩市内に入って、明倫センター、バスセンターを経由して東萩駅が終点。萩の旧市街を囲むようにJR山陰線が通っていて、西側の玉江駅、南側の萩駅、東側の東萩駅がある。その中では東萩駅が事実上の中央駅。
<続く>
*1:防長交通運行
*2:JR西日本運行