Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

おもろまち新都心

 サイバーセキュリティの意見交換会での地域訪問、今回は沖縄である。午後2時からの会合だが、その日は帰れないので宿泊予定。朝も早くて、結局始発の新幹線で出かけることに。札幌同様プレミアムクラスに乗りたかったが、満席でNG。それどころか修学旅行生が一杯乗ってきて、一般席も満席である。

 

    

 

 3年ぶりの那覇空港に着いたのがお昼前、気温は23度。コートが恨めしい、いや恥ずかしい。会場である合同庁舎はおもろまち新都心にあるという。地図で見ると<ゆいレール>の、美栄橋・牧志・安里・おもろまち各駅から等距離にある。

 

 牧志駅で降りて、緩い坂を登っていった。とても暑い。先月の札幌とは30度ほどの気温差があり、日本列島の長さを痛感する。会場について式次第を見ると、参加者が少ない。特に民間の人が誰もいない。

 

        

 

 いつものように訪問の目的を説明し先方の事例紹介などを聞くのだが、どうも反応が鈍い。他の委員も含めていろいろ水を向けるのだが、なかなかいい返事が聞けない。総じて考えると「ここは沖縄や、本土から来てぐちゃぐちゃ言うな」という雰囲気である。一番積極的だったのは、県警の人。警察としてはサイバー犯罪防止のため、企業を巡って啓発活動に務めているという。その担当官は「私は中途採用です。県内のサイバー犯罪撲滅のために、県内の警察組織のネットワークを作り教育もしました。現地警察で対処できない場合、ウチに連絡が来ます」と言う。

 

    

 

 僕が「警察庁にサイバー局が出来て、何か助けてくれるか」と聞くと、「サイバー局は政策組織。関東に専門組織が出来ていて、実務的にはそこから支援が貰えるようになった」と応えた。産業政策、通信事業政策はともかく、市民(含む零細企業)の安全を守る活動があるのは理解できた。

 

 でも、他の地域ほどの協力体制は見えなかったですね。やっぱり中央とは距離がある地域なのでしょうか。