Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

第四世代原子力発電所に期待

 菅政権のキャッチフレーズは「Green & Digital」だったはず。それがこのところの「COVID-19」騒ぎ、ワクチン狂騒曲、オリ・パラ会長、総務省接待問題等で話題に上らなくなったのが寂しい。それでもDigitalの方は、僕の専門分野でもあるので、政府関係者から折に触れ情報はもらうことができる。素人ながら気になっているのは、Greenの方だ。

 

 1月の大寒波の折、あわやブラックアウトになりかかったと聞く。新電力開拓に力を入れてきた反動があったとする批判もある。また今回のマグネチュード7.3の(大)地震でも、火力発電所が10基も止まり、電力需要がひっ迫した。

 

 一方でインドの北部では氷河が崩壊、多くの犠牲者を出した。地球温暖化が原因と言われている。グレタちゃんに言われるまでもなく、CO2削減は重要。民主党菅(カン)政権では、電力の50%を原子力で賄いCO2削減を図るプランもあった。その(今は立憲が付いたけれど)民主党が、政府が原子力発電再開の姿勢を見せると、強硬に反対するのは納得できない。僕はやっぱり限定的にだが、原子力発電再開は必要だとも思う。温暖化対策は時間のかかる話なので、新原発の建設も必要なのではないかと考えている。

 

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 そんな時、今や投資家となったビル・ゲイツ氏が「第四世代型原子力発電に希望を持っている」と話したとの記事があった。

 

ビル・ゲイツが熱弁「原発に希望を託す」理由 | 資源・エネルギー | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 (toyokeizai.net)

 

 ゲイツ氏自身が会長を務める米国テラパワー社は、安全性が極めて高いもの。加圧も不要で熱による事故もない。廃棄物などの課題は明確にされていないが、Openな場で議論すれば機会があるのではないかと思う。

 

 当初最初の建設は中国で行う予定だったらしいが、米中対立で白紙になったとある。ただの経済摩擦ではなく、安全保障が絡んでいると僕は見る。テレパワー社に期待をしながら、なぜ米国で建設しないのか、日本ではどうなのか?もっと情報をOpenにして欲しいと思う。自国内は「ゼロ・エミッション」でもロシアやフランスから電力を購入して経済を維持しているドイツのようなことでは、安全保障も含めてGreen活動自体が長続きしない。

 

 日本政府には、積極的にテレパワー社の誘致など検討して欲しいものです。