Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

最重要の基幹インフラは電力

 僕は電力会社一家に育ち、当時の民社党民主党じゃないよ)支持の環境で中学・高校時代を過ごした。名古屋が拠点の中道政党で、春日一幸という「名弁士」の独特の語り口だけ覚えている。当時電力で動く鉄道が国営で、なぜその電力を供給するのが企業なのか、理解できなかった。

 

民は官より尊し - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 戦後の混乱期、これからは電力の時代と見抜き、より効率的な民営を主張したのが松永安左エ門という傑物。この人物の、

 

・民間シンクタンクの発想

・人生73歳からが働き盛り

 

 という主張は、僕の目指すべき理想でもある。

 

 今ではかの方の時代よりずっと、社会の電力依存は増している。自動車もEVになるし、クラウドなどのシステムも膨大な電力を喰う。次世代技術として期待される量子コンピュータにも、潤沢な電力は必須条件。

 

    

 

 列車や自動車が停まっても、人間は即死ぬわけではないが、水が無ければ生命が危うい。その水も電力がなければ、人の口に届かない。最重要の基幹インフラが電力であることは疑いがないし、その重要性はこれからも増大する。

 

 すでに中国では大都市で計画停電が実施されるなど、急成長(&急ブレーキ)で電力不足が露呈している。欧州も、この冬に向けてエネルギー問題が深刻化する。増してや資源のない国日本、もし台湾海峡封鎖なんてことになれば、中東からの原油も危ない。真の経済安全保障のために、電力源の確保は必須である。

 

 旧統一教会問題や自身の「COVID-19」感染で支持率を下げている岸田内閣だが、原子力の利用に積極姿勢に転じたのは、まことにありがたい。

 

・すでに表明した9基の原発稼働に加え、7基を稼働させる(東電管内の発電所が入っているのがポイント)

・次世代の(クリーンな)原発の開発、新設を検討

 

 は、あるべき施策である。非難は巻き起こるでしょうが、最大3年選挙がありません。支持率を気にせず、やるべきことをやってくださいね。