Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オリガルヒ・ビスケット

 ロシアのウクライナ侵攻、日欧米の経済制裁ポーランドなど周辺各国を始めとした避難民支援、世界中からの人道支援などがニュースの半分を占めるくらいになった。せっかく北京パラリンピックやってるのにね・・・。

 

 この紛争の後始末、どうなるのか識者に聞くと5つのシナリオがあるという。

 

1)ロシア軍キエフ占領、ウクライナに親ロシア政権誕生で一区切り

2)相応部分は占領できても、ウクライナ側の抵抗激しく泥沼化

3)バルト三国やトルコにまで戦線が広がり、欧州大戦の様相となる

4)ロシア・ウクライナ双方が納得できないまま、外交的合意が成って停戦

5)ロシア内の政変でプーチンが失脚、対外宥和的な新政権がロシアに誕生

 

 僕だけではなく、多くの「西側諸国」の人達が望んでいるのは、最後のシナリオだと思う。プーチン政権を支えている軍の幹部やオリガルヒと呼ばれる実業家・富裕層が、このままではまずいと考えて政変に加担してくれないものか・・・。

 

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 プライベートジェットや豪華ヨットを持つオリガルヒは、手元の資金をかき集めて国外へ脱出を図っているらしい。ロシアからの航空機や船舶を、受け入れてくれる国があるうちに逃げようということだ。

 

 そんなTVニュースを見ていると、家内がチョコレート・ビスケット・紅茶を持ってきてくれた。紅茶はいつものものだが、お菓子の方は初めて見るパッケージ。可愛らしい赤ん坊の絵柄である。食べてみると、なかなか美味しい。これ、どうしたの?と聞くと、

 

 「業務スーパーで見つけたの。とってもお値打ち」

 

 とのこと。神戸物産が運営する<業務スーパー>は家内のお気に入りで、3月には「総力祭」という決算セールをしている。派手なチラシに「お買い得まみれ!」とある。

 

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 チョコレートのパッケージは英語だが、ビスケットの方はキリル文字。どちらも「原産国ロシア」とある。企業名は<Uniconf>だったのでWebで調べてみると、1804年創業のロシアのお菓子メーカーだと分かった。創業時はアウステルリッツ会戦のころで、ロマノフ王朝だったよね。

 

 なぜお値打ちかと言えば、ルーブル安だったからかもしれない。世界中からいい物・安い物を集める神戸物産は、やはりただものではない。家内には「これはオリガルヒの会社かもしれない。こんなの買うと制裁破りと言われるぞ」とは言ったのですが、美味しいものは美味しいから仕方ないですかね。