Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

在日英国大使館のイベント

 このところ大分温かくなってきて、コートから卒業できそうだ。こうなると、桜の開花が待ち遠しい。全国にソメイヨシノの見所は多いが、江戸城/皇居周辺といえば「千鳥が淵」が一押しだろう。半蔵門から北に延びる広大なお堀が、サクラ色に染まるまでもう少しだ。

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 千鳥が淵公園を北に向かって歩いてゆくと、お堀の反対側には長い塀が続いている。およそ250mはありそうなこの塀、厳しい忍び返しが施されていてよほど重要な施設なのかと思うのだが、正体は駐日英国大使館。
 
 残念な事にまだ桜のつぼみが固い日なのだが、今日は先月に続いて英国大使館でのイベントに参加する。厳重な警備の中、パスポートを差し出し訪問目的を言って中に入れてもらった。しばらく守衛所の中で待っていると、イベント担当の人がピックアップに来てくれた。敷地の中は鹿鳴館風のような英国式のような不思議な空間だ。
 
 案内されたのは公使公邸。よくイベントに使われる建物で、一番奥の部屋が20人は腰掛けられる食堂になっている。まずはイベント関係者とランチを兼ねたお打ち合わせ。ツナとハムの2種類のサンドイッチ、フルーツ、ケーキを取ってテーブルに付いた。Coffee or Teeと聞かれたので、迷わず紅茶をオーダー。そこはかとない香りと薄い色の紅茶が注がれた。一等書記官もやってきて、進行や時間割の確認をする。白パン・黒パンを使った2種類のサンドイッチは、ツナの方がとくに旨い。

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 こじんまりしたイベント会場は、60人くらいで一杯になった。演壇は低くて、登壇者と聴講者の間を詰める効果がある。こういうのがチャタムハウススタイルなのだろう。演壇の4隅には「英国と創る未来」と書かれた大きなキューブライトが置かれていた。部屋の壁には、貴族の等身大の肖像画が複数掛かっている。大使が挨拶して、イベントスタート。簡素な装飾だが、逆に荘厳な雰囲気を醸し出していて、軽い冗談を言える雰囲気ではない。短い講演、パネルディスカッションが終わり、その後はネットワーキングの場になった。
 
 ウェイターが、一皿ずつ料理をもって廻ってくる。僕はウーロン茶をなめながら多くの参加者と話をした。入り口近くにはエリザベス女王の写真、隣には安倍総理も入った何人かの写真、まさに日英交流の場だ。各国の大使館の中では並外れた広さで皇居脇という一等地、さすがに大英帝国である。
 
 古さも目立つ建物ですが、その分歴史の重みを感じさせます。くどいようですが、もう少し後の桜満開!の時期だったらよかったのにと思います。