Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

花火のない熱海の夏

 伊豆山土石流の現場も、かなり上流にまで重機が入るようになってきて、行方不明者捜索のピッチも上がってきた。仕方のないことだが犠牲者の数も20名に達した。残る行方不明者が早く見つかること、避難生活を余儀なくされている人が一人でも減るように祈りたい。

 

 オリンピックも始まった4連休だが、熱海への人出は多くない。変わったことと言えば、年間数回しか来ないリゾート族らしい隣家が、3~4名の子供連れでやってきたことくらい。一度も顔を合わせたことは無いが、企業経営者が保養所兼で購入・利用している部屋らしく、観光シーズンにだけやってくる。早速水遊びをしたようで、濡れたビーチサンダルなどが、エレベータホールに干してあった。

 

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 連休中ではあるが、今日は禁酒日にすることにして街中にでた。市役所の前の「花ひろば」交差点のところを、災害派遣軍用車が通っていく。こういう雰囲気では「熱海に遊びに行こう」という気にならないのは、当然だろうと思う。海水浴場の開業も(当面の)花火もなく、客寄せの目玉がない夏となった。

 

 首都圏の「COVID-19」感染拡大は、特に若い層(20歳代~)で顕著なのだが、いつも見られる若いカップルの食べ歩きは、今はほとんど見られない。静岡県の感染拡大防止にはいい話なのだが、街全体の活気と言う意味ではイマイチである。

 

 「熱海銀座」のプリンの店も「お魚食堂」も、5~6月は首都圏に緊急事態宣言が出ていても行列があったのに、今はそれもない。みんな政府・医師会のお勧めに従い「自宅でオリンピック観戦」なのだろうか?

 

 マンションの近くまで戻ってきて、今日は早めのディナーとしようと思った。何度か紹介している「YaYa屋」はPM5時から開く。5時少し過ぎにのれんをくぐると、常連さんが3人先客でいた。ラーメン丼を大事そうに抱えるおばあさん・日本酒の徳利を傾けるおじさん・威勢のいい口調のおばさんの3人は、いつもいるように思う。

 

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 初めて注文する「生姜焼き定食」を頼んで、店の人と客の世間話を聞いていた。全く景気のいい話はない。あの店が閉めた・伊豆山漁師は上がったり・ホテルは避難住民だけ・・・という具合。

 

 生姜焼きの肉は、豚の厚切り肩ロースのようだ。ボリュームはあるのだがスジが固い。その上ソースがいただけなかった。街に元気がないと、定食まで旨くないのでしょうかね。しばらくこのお店はゴメンですね。