昨年も、消費者は値上げラッシュに悩まされた。手軽な外食チェーンでも、最近ワンコインランチは難しい。値上げの象徴的な事件は、年末に起きた「日高屋の中華そば値上げ」。2度の消費税UPにも耐えて、ずっと390円に据え置かれていた価格が、ついに420円となった。しばらく前に「大盛り無料券」が無くなり、いよいよい来るべきものが来たかとの印象だ。

まあ、これまでの企業努力を讃えることにしておこう。新年になって方々出歩き、意識して「かつ丼」を食べてみた。今年は特に「いろんなものに克つ!」意気込みなので、語呂合わせしたもの。このメニューもかつてはワンコインだったが、今ではそうは問屋が卸さない。

まずは定番の「かつや」の基本メニュー「かつ丼・梅」。昨年値上がりして649円なり。80gのロース肉をしっかりと玉ねぎ・卵でとじてあって、シンプルだが満足できる味。三つ葉のアクセントが、見た目にもいい。100円引き券を使えば、ワンコインに近づいてくれる。また、1円5円の小銭の始末をするには嬉しい店だ。

次は「なか卯」。こだわり卵が特徴で、2個使っているかと思わせる充実ぶり。半熟なのが「たまご丼」を食べているような気分にさせてくれ旨味でもあるが、好みは分かれるかもしれない。肉はやや小ぶりなように思うが、厚めで歯ごたえがいい。今は620円だった。

最後は「とん一*1」。とんかつチェーンゆえ、肉は大ぶりで歯ごたえも十分。玉ねぎと卵でとじるだけではなく、刻みネギを添えているのが特徴的だ。640円なり。ここでも50円引き券をくれるし、それをためると定食が無料になったりする。
カロリー過多が気がかりですが、時々はこのくらいのものを食べて元気を付けないといけません。昨年亡くなった親父は、トンカツが好きでした。600円越えになってもいただきますよ。好みは遺伝ですから。