Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「大森銀座」居酒屋の乱

 「大戸屋」でランチを食べた日、午後は大森のオフィスに用事があった。会合が終わっても陽が残っていたので、少し遠回りして帰ることにした。というのも、若いころにさんざんお世話になったこの街、「大森銀座」には馴染みの店も何軒かあったからだ。今は「銀座」そのものが「ミルパ」というショッピングモールに名前も変わってしまっている。しかし僕にとっては、今でも「大森銀座」だ。

 

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 JRの線路寄りの入り口のところ、朝ご飯をよく食べた「江戸そば」の店舗はなくなり「ゆで太郎」になっている。右手の「博多劇場」は、昔は「かつや」じゃなかったろうか?奥の「びっくり寿司」は健在だ、かれこれ40年にはなるだろう、逆にびっくりである。足を踏み入れると、雰囲気は「呑み屋街」。メインストリートはさほどでもないが、路地に入れば呑み屋ばかりが目立つ。

 

 この週から東京都(ここ大森も23区内である)に、4度目の緊急事態宣言が出された。再び「禁酒令」で、お酒を出せなくなってしまった。しかも居酒屋への「お願い」だけでなく、居酒屋等を種々の手段で締め付けることを政府は画策している。

 

酒類の卸売店に対して、(もぐり)居酒屋への酒の提供自粛要請

・取引銀行に対して、(もぐり)居酒屋への働きかけを要請

 

 後者などは民民取引に限れば「優越的地位の濫用」の疑いすらあるのだが、それを政府が強要するというのなら、ちょっと度が過ぎた「要請」ではなかろうか。結局2つ共政府は撤回した。

 

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 もう1年以上も、飲食店やそのサプライチェーン産業は苦しみ続けている。ネット上では「なんで俺たちばかり狙い撃ち」と怨嗟の声が上がる一方、「飲食店はいくらかでも補償があるからいいよね」との反応もある。いずれにしても「もう限界」と営業再開に踏み切る店が出始めている。この焼鳥屋さん、よく見ると「本日の営業は14:00~朝」となっている。お酒の写真も大々的に飾り、お酒提供自粛も時短営業も受け入れるつもりはなさそう。さらに、

 

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 この「餃子酒場」はもともと24時間営業、いつでも酒が呑めることを大々的にアピールしている。「命令」「過料」など、どこ吹く風というわけ。

 

 何度かご紹介しているように、大森駅の海側は競馬場・競艇場などからの人が流れてくるところ。昔から「昼呑みの街」でした。その文化、西村大臣がいくら青筋立てても納まるはずはないようですね。