Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

夜の早い街、名古屋

 「COVID-19」感染拡大を受けて、多くの都市で夜間の営業制限が始まっている。新宿歌舞伎町や大阪北新地など、聞こえた「夜の街」に交じって錦三丁目通称「錦三」が入っていた。大学生時代を名古屋市で、15年ほどの勤務を隣接した街で過ごした僕には、懐かしい響きだ。とはいえ、僕の馴染みの店があったわけではない。学生時代はそんなところに行けるほどのカネがないし、社会人になってからはそれなりに忙しく、わざわざ地下鉄に乗って20~30分もかけて市街中心部まで出かける気にはなれなかった。

 

 機会があるとしたらお客様の接待くらいだが、それも滅多にあることではなく、二次会まで付き合うことはなかった。「錦三」は飲み食いというよりは、やはり(濃厚な)接待の街。お酒は好きだが濃厚なのは苦手だった僕は、仮に機会があったとしても遠慮していたはずだ。

 

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 先月も1年ぶりに名古屋に出かけ、立派な中華料理店で夕食はごちそうになったけれど、その後はすぐにホテルへ引き上げた。ただ名古屋駅から栄駅にかけてのエリアは、かなり変貌してあか抜けてきたなとの印象はある。まあ、僕がこの街を離れてあしかけ20年になるから、当然とは言えるが。

 

 今回「時短営業」の記事を見ていて気付いたのは、その他のエリアのお酒を出す店の制限時刻が夜10時までなのに対し、名古屋だけは夜9時までだったこと。特に気になるようなことではないかもしれないが、仮に東京で「夜9時まで」としたら、新橋SL広場前の酔客のインタビューは、「もうおしまいかよ、自治体のばかやろー」になるだろうし、店の方も「これからって時ですよ、勘弁してくださいよ」になるはず。

 

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 名古屋だけ「夜9時まで」が許されるには理由がある。それはこの街がもともと「夜が早い」から。逆に僕が東京勤務になったころ、終電の遅さに驚いた。今「COVID-19」騒ぎで全国的に終電を早めるダイヤ改正が進んでいるようだが、僕から見れば「え、そんなに遅くまで運転していたの」と驚くくらいだ。

 

 中部圏では名古屋市中心部の呑み屋街が、感染拡大の元凶と言われています。三重県岐阜県の知事さんも「できるだけ名古屋に行かないように、呑んで帰らないように、絶対に遅くならないように」と市民に呼び掛けています。そう、夜9時には店じまいで正解でしょうね。