Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

細田先生の発言真意は?

 自民党細田官房長官が、党の沖縄振興調査会役員会で挨拶し、

 

・船か飛行機でしか行けないところで、どうしてこんなに感染者がでるのか。

・航空会社等に協力してもらって来県者全員にPCR検査をしたらいい。

・沖縄に再び1,300万人の観光客を呼び戻すかが課題だ。

 

 として「頼りにならない国に頼るのは沖縄県民らしくない」とも仰った。沖縄を愛するあまりだとも仰っているので、真意の取りにくい発言である。

 

「国に頼るなんて沖縄らしくない」自民の細田氏【発言全文】 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス (okinawatimes.co.jp)

 

 これには地元の2大メディア(沖縄タイムズ・琉球新報)が「沖縄差別だ」とかみつき、立憲民主党からも自民党非難の声が上がった。まあ、細田先生としては、このくらいの反応は予想されての発言だろう。

 

 ただ、沖縄県の「COVID-19」対応に問題があるのも事実。ようやく政府に緊急事態の要請をしたところだが、それでも飲食店での酒類提供禁止には踏み切れないでいる。政府は「まず、そこからやってよ」と言っていて、これ自身は玉城知事が政府に批判的だからのいじめというわけではない。他の都道府県にも要請していることだ。

 

    f:id:nicky-akira:20210521070325j:plain

 

 まあ、沖縄で「禁酒令」が他県より難しいのは良く分かる。僕らも沖縄旅行の楽しみのかなりの部分は「お酒」だし、出張で行った時も泡盛呑んで地元の人達と踊った。どうしても「自粛」は緩く、お酒を呑む場での感染を広げた可能性は高い。

 

 ただどうにも細田先生の発言は、単に玉城県庁批判だけではないように思える。そこで思い出したのが、昨年末の河野大臣の発言。

 

言いたいことは「自助」のようだ - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 細田先生の発言真意は「国に頼るな」にあるのではないか。そのような報道は見ていないが、僕はこれが細田発言の意味だと思う。なぜかと言うと、沖縄振興調査会という場で、かつ「OIST(沖縄科学技術大学院大学)の未来を考える議員連盟」の会長としての発言だったからだ。

 

 OISTの運営経費の95%は沖縄振興予算で、OIST設立に尽力された尾身先生は重病という。自民党の中で、OIST予算削減の流れが出来ているのではないでしょうか?細田発言は、自民党内にそれを念押しするものだったような気がします。