Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

土石流から3日が経って

 「COVID-19」感染拡大で首都圏の「マンボウ」を延長しようかという話も、衆議院議員選挙の前哨戦である東京都議会議員選挙の話もさておいて、熱海市伊豆山の土石流のニュースが流れ続けた。僕の自宅の前の道も救急車が行きかい、頭上には報道のヘリが舞い、熱海港の外には行方不明者捜索の巡視船が停泊している。

 

 多くの知り合いの方から「NINJA君は無事か?」との連絡をいただいた。伊豆山の被災地からは熱海駅を挟んで1km以上離れていて危険はないのだが、ありがたいことである。1通1通御礼を書いてお返しした。

 

 土石流が起きたのは、やはり逢初橋の上流、東海道線も新幹線もトンネルを抜けたところを土砂が流れていったらしい。警察・消防に加え自衛隊災害派遣の部隊が到着し、行方不明者救助をしてくれている。

 

    f:id:nicky-akira:20210705210530j:plain

 

 昨日ランチを食べに熱海銀座に降りて行ったが、<熱海ニューフジヤホテル>の前に多くの人だかりがあった。大きなTVカメラを抱えた人、大きな三脚を広げる人、メディアの取材陣が集まっているらしい。聞くと市の施設などに避難していた人たちを、このホテルが受け入れてくれたらしい。ホテルの前の美容院にも貼り紙があり「避難の方には無料サービス」と書いてある。

 

 土石流の原因についての報道が増えてきていて、2010年くらいから始まったメガソーラー設置や宅地開発が関係しているという説が浮上した。今の川勝知事も斎藤市長も就任する前に企画・施工されたものだろう。熱海市の前の市長は、地元最大の建設会社の社長だった。「土建自治体」とも言われていて、公共事業が多く財政も悪化していた。その市政を打ち破ったのが、元国土庁の官僚だった斎藤市長である。

 

    f:id:nicky-akira:20210705211641j:plain

 

 そのころに何があったのか、これからの検証を待ちたいと思う。あとメガソーラーそのものの建設も、巷間言われるほど「クリーンな電力」ではないことも痛感した。森林を伐採し、山の保水力を下げた可能性は否定できない。あらためてエネルギー政策の再検討も必要かもしれない。

 

 まだ正確な行方不明者の数もわからないのは、熱海という「別荘町」ゆえの理由もあるだろう。土曜の午前中、別荘族はまだ到着していなかったかもしれないし、大雨で来られなかったかもしれない。なにはともあれ、一人でも多くの人が無事で見つかりますように。