「るるぶトラベル」が発行している、旅行者向けの地域情報誌がある。年に４回ほど発行されるらしい。３ヵ月に一度のペースで函館旅行をしている僕ら夫婦だが、コンドミニアムに到着するとこの情報誌は必ず部屋に持ち帰って熟読する。それは、３ヵ月前とは違う企画なりがあるかもしれないと思うから。
僕が特に興味を持って読むのが、お勧めの飲食店の紹介。中でも函館といえば「塩ラーメン」、ラーメン専門店のコーナーは欠かせない。数年前から一度の滞在で最低１軒は開拓するので、情報誌で紹介されている店だけでも、
・函館麺屋 ゆうみん
・函館麺屋 四代目
・函館ラーメン横丁 函館屋
は経験済みである。今回は情報誌にはない「麺屋岳」というどんぶり横丁市場の店でも、ラーメンを食べた。それでも未開拓の店がまだ残っているので、今日はラーメン「津つ井軒」に入ってみたい。
上記４軒も含めてこれらの店では、情報誌の共通特典券が使える。味付け玉子サービス・チャーシュー１枚サービスなどの特典だが、「津つ井軒」では、半炒飯が無料になる。最近はあまり食べられなくなったのだが、昔から「半チャン・ラーメン」は大好物。この店ではすべてのラーメンに半炒飯を200円でつけたセットを提供しているが、特典券はそれを無料にしてくれる。
だから以前から入りたいと思っていたのだが、通りかかると休日だったりしていままで機会がなかった。今日は開いていることをちゃんと確認してから、ランチを食べにやってきた。カウンター５～６席と、４人掛けテーブル２つだけの小さな店。２人の先客が出て行って、残ったのは３人のサラリーマン風の人たち。それも、僕が注文してしばらくすると食べ終わって出て行った。
注文したのは、シンプルな塩ラーメンに半チャンのサービス品。お兄さんが一人で切り盛りしているようで、少し時間がかかる。やがて運ばれてきたのがこれ。スープは透明でいい香り、熱すぎるわけでもなくすぐに食べられた。麺はやや柔らかめで、珍しいことに「麩」がのっている。炒飯は濃いめの味付けで、しっとり感が強い。紅ショウガがいいアクセントになっている。
最近原材料値上がりで700円を750円に値上げしたと店主が済まなさそうに言うのだけれど、十分お値打ちなランチになりました。半炒飯サービスは申し訳ないくらい。ごちそうさまでした。
