Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

函館山の紅葉(前編)

 今回の6泊の滞在中、後半は日差しもあって暖かい安定した天候になった。何度もここに来ていて、まだ1度しか行ったことのない場所がある。それは函館山の頂上。よく函館の紹介写真に、函館山頂上からの夜景が使われるようにビューの素晴らしいところだ。季節は北海道では晩秋にあたり、紅葉も最終盤である。今日は天気がいいので、函館山に登りたい。

 

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 頂上まではシャトルバスで行く方法と、ロープウェイを使う方法がある。僕らはロープウェイを選んだ。かつての定宿「ガーデンハウスCHACHA」の近くに、ロープウェイの乗り場がある。函館駅からは、乗り場の前まで連れて行ってくれる「元町・ベイエリア周遊号」が便利だ。

 

https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2020/01/21/070000

 

 このロープウェイ、夜は2100まで運行しているのに始発は1130と遅い。午前中の光の加減がいい時に山に登って写真をとりたい僕には不便なダイヤだ。しかしこれにはわけがあって、ロープウェイの運行は頂上施設にあるレストラン「ジェノバ」の営業と密接に関係している。

 

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 このレストランはイタリアンなのだが、売り物は(失礼ながら)美味というよりは美景。食事をしながら、函館の有名な景色を見てもらおうというわけ。特にディナー時の夜景は、確かに売り物になる。だから、レストランの営業時間に合わせて、ロープウェイが運行されるのだ。

 

 1100に乗り場が開き入場して乗車券を買おうとすると、「レストランのランチはいかがですか。実質250円とお得です」と売り込みを受けた。洋食系の4セットが写っているパンフによると、ロープウェイ往復乗車券(1,500円)にランチをセットして1,750円だとある。確かにお得で一瞬よろめいたのだが、今夜のディナーはミスジのステーキとジベリイ・シャンベルタンと決まっている。ここでヘビーなランチを食べるわけにはいかない。

 

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 心を鬼にして、往復乗車券だけ買った。始発のゴンドラの山麓側を見下ろすところに陣取り、動き出すのを待った。このロープウェイの仕様は、

 

・高低差 278m

・ゴンドラ乗客 最大125名

・所要時間 3分

 

 1958年に31名乗りゴンドラで開業して以来、現在のゴンドラは5代目にあたる。四方に視界の開けた快適な乗り物だ。

 

<続く>