Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

函館ハリストス正教会

 大三坂からチャチャ登りへいたる道、函館山の麓の一区画に有名な教会群があり、観光客が絶えることがない。2年ほど前までは函館滞在と言えば「ガーデンハウスCHACHA」というコンドミニアムに泊まっていたから、この教会群は毎朝のように眺めていた。

 

https://nicky-akira.hatenadiary.com/entry/2019/08/15/070000

 

 に書いたように、ハリストス正教会の鐘の音で目覚めることもあった。

 

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 左手に木々に囲まれているのが函館ハリストス正教会、右端の濃い茶色の屋根の教会が聖ヨハネ教会。ちなみに、ヨハネ教会の手前にある薄緑色の屋根の建物が「ガーデンハウスCHACHA」である。

 

 今回の滞在、後半に天候が安定してきたので、久し振りに教会群をみようとやってきた。その理由の一番大きなものは、ハリストス正教会の建物が大規模修繕をすることになり、今年の年末から2年間閉鎖されると聞いたからだ。

 

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 この教会の起源は、1859年に当時のロシア領事が領事館内に建てた教会。1907年の函館大火で全焼し失われたが、1917年に現在の姿で再建されている。建築様式はビザンチン&ロシア風、レンガ造り一部三階建ての平屋(ずいぶん背の高い平屋だ!)で、基礎は石造り。1988年に大掛かりな修復工事をしたとある。建築当初からおおむね100年経ち、最初の大規模修繕から30年以上経っているわけだ。

 

 やはり修学旅行生が何人もやってきて、写真を撮ったりメモを書いている。一人の上品な老婦人が管理人とおぼしき人に「閉鎖するんですってね、そう聞いてきました」とやや寂しそうに尋ねている。きっと敬虔な信者なのだろうなと思う。

 

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 山側に周ると、この教会のバックボーンともいえる聖ニコライ(ニコライ・カサートキン)の肖像画があった。彼はこの教会に命を吹き込み、日本正教会の源を作ったという。彼は当初函館にあった正教会の拠点を東京に移し、日本にキリスト教を広める貢献をしたとある。ちなみに御茶ノ水にある「ニコライ堂」は、彼の活動の中心となったところである。

 

 全く宗教には縁のないNINJAですが、御茶ノ水ニコライ堂もかつてのオフィスから眺めたものです。なんらかのご縁があるのかもしれませんね。