Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

また悩ましいハイブリッド会議

 今日は久しぶりの正式な国際会議。朝8時からの開始に備えて、前夜は早めに眠り朝食も簡単に済ませてPCを広げて開催を待った。米国政府と産業界、日本政府と産業界が同じ場所で、デジタル経済・政策について意見を交わすのが主旨で、すでに10年以上続いている。交互にどちらかの国で開催するので、僕も2年に一度はこの会合のためにワシントンDCに行っていた。

 

 今年は米国開催の順番なのだが、「COVID-19」感染拡大の影響でオンライン開催をしようということになった。それはいいのだが、事務方としては悩みどころが一杯あったらしい。その一つが同時通訳をどうするか?聞くところによると、各種ツールの中には同時通訳機能を加えられるものもあるらしいのだが、今回はその機能は使わず某ホテルに同時通訳ブースを設けることにしたと、先月連絡があった。

 

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 そのやり方だと、日本側でプレゼンをしたり議論に参加したりする人はそのホテルに集まって、日本語でプレゼンし意見を言う。ただしスライドや説明資料は全部英語である。米国側からはもちろん英語でプレゼンし意見を言ってくるが、ホテルのその場にいる日本人には同時通訳で日本語にされたものが流れてくる。今回僕は前もって選ばれたプレゼンテーターではないので、早朝からホテルに出かける必要はなかった。ただし、プレゼンや議論は全部英語で聞くことになる。

 

 最終的にプレゼンをする人の名前を含む当日のアジェンダが会議の2日前に送られてきたが、驚いたことに日本側のスピーカーは全部が全部僕などよりずっと英語がうまい人。こんなメンツなら全部英語でやればいいのにと思ってしまった。

 

 しかも漏れ聞くところによると、ホテルの当該室は手狭なので、日本側スピーカー全員を同時に収容できない。テーマ毎に入れ替えをするという。え~、僕は全部聞いていられるからいざという時はコメントも可能なのだが、肝心の議論に加わるためにホテルに出かけた人は自分のパート以外は聞くことも出来ないのか!

 

 案の定準備が手間取ってスタートは20分も遅れた。加えて某所からのプレゼンはブツ切れ(帯域が狭くなっていますとワーニング)になった。重要な政府機関のはずなのに十分な通信量が得られないというのは問題ではなかろうか?米国もやはり5Gの普及は急ぐべきだと思いますね。また日本側事務局も、早く改善しないとデジタル担当大臣に怒鳴られますよ。