Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

中東某国からの訪問者

 8月にイスタンブールで開催された経産省の外郭団体の会合に出てから、そちら方面とのお付き合いが始まったようだ。今回はその機関からの依頼で、中東某国の訪問団を受け入れてほしいとのことである。社内の担当部署からの要請を受けて引き受けてはみたものの、一体どんなことになるのかは全くわからない。訪問団は約1週間日本に滞在し、他の企業も廻り日本の名所も訪れるという。

 

 滞在を通してインストラクター役を務める人に聞くと、僕のところでは「デジタライゼーション」の話を聞きたいという。それは構わないのだが、2時間という予定時間にちょっと困った。1時間なら、挨拶や概況説明をして短いプレゼンとQ&Aで済んでしまう。これなら、通訳を入れる必要性はあまり感じない。3時間以上あるなら少しディープな話もして、ニュアンスが微妙なところは逐語通訳を入れてもらえばいい。2時間というのは、逐語通訳を入れるには半端な時間なのだ。

 

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 結局、僕より英語が達者なスピーカーを選んでもらって、複数人で対応することにした。主催者側が気を使って、通訳の人も手配してくれた。部屋のセットアップをして待っていると、やってきたのは40歳前後の男女10名。6名の男性はネクタイ・スーツ姿。全員がひげを生やしている。4名の女性は洋装だったり裾の長い民族服とまちまちだが、厚手のスカーフ(これもブルカの類か?)を被っている。

 

 自己紹介もそこそこにプレゼンに入ったが、僕が話している途中でさっそく手が上がった。質問内容は基本的なことから、ちょっとディープなこと、日本の文化にかかわる感覚の違いまで幅広いが、わからないことはどんどん聞いてくる積極性がある。特に4名だけの女性陣が8割の質問を投げてくる。言葉は聞き取りにくいところもあるのだが、真剣な表情を見ていると何を聞きたいかがぼんやりわかるから不思議だ。

 

 通常15分で終わるはずのプレゼンは、終了後のQ&Aを含めてやってしまった格好になり、30分近くかかってしまった。その後もうひとりのスピーカーにもプレゼンしてもらい、結局2時間目いっぱい使っての議論になった。ブルカのお姉さんたちとの激論、大汗かきましたがおもしろい経験でしたよ・・・あー疲れた。