Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

やっぱり締めは「どんぶり屋」

 函館朝市の老舗「きくよ食堂」が、選べる具材3種類を乗っけた丼めし「三色丼」を出してから、同様のものを提供する店は増えていった。10余年前、明け方の「北斗星」で函館駅に到着した僕たち二人は、朝ご飯を食べようと朝市に向かった。お目当ては「三色丼」、どのお店も同じように見えて迷ってしまった。

 

 そんな中見つけたのが、今の場所よりもっと分かりにくいところで営業していたこのお店。どうして選んだかというと、他のお店が大体一杯3,000円近かったのに、ここだけは1,000円ほど安かったから。夜行寝台でかなり呑んだのでまだ多少酔っているし、これから観光もしたいので少し控えめに、でも海の幸は食べたいよね・・・などとバチあたりなくらい自分勝手に考えての結論である。

 

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 その時の「丼」に何を3品載せたかは、もう覚えていない。ただ満足したことは覚えていて、それから何度も函館に通ったが毎回一度はここで「三色丼」を食べていた。その後お店の場所が表通りに面したところに代わり、今では朝市の「えきに市場」の道向かいの場所に二号店も出している。

 

 チェックアウトは10時だから、その前に「どんぶり屋」でブランチを食べようと二人で朝市にやってきた。どうしても「旅の締めくくり」は、このお店になる傾向が強い。以前来たときは、大相撲の巡業が来ていて三役力士が何人か(コーヒーカップほどに見える)丼を食べていた。今日は僕ら以外には、もう一組の夫婦が定食を食べているだけ。

 

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 ここは、今でもコスパはいい。「三色丼」は1,700円、「三色丼ミニ」は1,400円、「二色丼」は1,500円が基本。僕は「北寄貝とイクラの二色丼」、家内は「ウニ・イクラ・ホタテのミニ三色丼」にした。7~8分待って僕に運ばれてきたのがこれ。味噌汁は薄いが、その分丼が濃厚なのでバランスはとれている。

 

 ワサビ(ここのは良く効くから気を付けないと)を北寄貝に絡ませながら、ゆっくりと食べ始めた。貝の旨味と歯ごたえ、イクラの濃厚さと甘み・・・柔らかいご飯と混じって「どんぶり屋」の宇宙そのものである。

 

 やっぱり函館滞在の締めはこの丼ですね、味わっているうちにまた来たくなってしまいます。帰ったら次の日程候補を考え始めないとね・・・。ごちそうさまでした。