Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

M4 based AFVs

 凡作M4シャーマン戦車は、いろいろな改造を施されている。アメリカ人は工夫好きということらしい。AFVはいろいろなシーンで働くことが求められる。そのベースに、M4シャーマンは適当だった。右から順に、

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◆M4ドーザー戦車
 兵装:主砲75mm砲、同軸機関銃(火力4)、対空機関銃(火力4)
 装甲は厚い方(正面11・側面他4)
 移動速度:12ヘクス/ターン
 
 工兵部隊御用達の、ブルドーザーである。戦車にブレードをつけたもので、車体機関銃は使えないので除去されている。自重が増えたので、速度は少し落ちている。ブレードが弾除けとか増加装甲になったということはないだろう。いずれにしても戦闘は想定していない。
 
◆M4シャーマンクラブ戦車
 兵装:主砲75mm砲、同軸機関銃(火力4)、対空機関銃(火力4)
 装甲は普通(正面8・側面他4)
 移動速度:12ヘクス/ターン
 
 これも工兵隊が使ったもの。車体の前にブレードではなく回転するドラムを付けている。ドラムにはいくつもの鎖が備え付けてあり、これを回転することで地面を激しく叩くことができた。その目的は、対人地雷を除去すること。対人地雷は地表に近いところにあるので、その程度の衝撃で爆発してくれたのだ。ある本にこの鎖付ドラムで敵歩兵を攻撃するシーンがあったが、そのようなことは(あったかもしれないが)想像できない。
 
◆M4シャーマンDD(Dual Duplex)
 兵装:主砲75mm砲、同軸機関銃(火力4)、対空機関銃(火力4)
 装甲は普通(正面8・側面他4)
 移動速度:13ヘクス/ターン(水上移動力は2)
 
 水陸両用戦車である。上陸用舟艇などから進発するときは車体にキャンバスを張り巡らせておき、上陸したらキャンバスを下すわけだ。車体後方にスクリューがあり、水上でも移動力が得られた。上陸してからは普通の戦車として使える。上陸作戦のとき、歩兵だけでは前線の突破や上陸地点の確保が難しい。アメリカ軍はアムタンクなど水陸両用車両を多数開発したが、これもそのひとつである。
 
 大量生産工業社会アメリカでは、既存のものを改良したバリエーションを比較的簡単に生み出すことができた。これらの派生形は、その成果であろう。