まだ社会人になったばかりの頃、少し勤務したことがあるのが国分寺駅近くの事業所。半年ほど前に久しぶりにやってきたことを紹介した。ただその時は総務省の外郭団体「情報通信研究機構」に用事があったから。会合が終って会食をしたので、あまり街を歩く時間はなかった。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/08/17/140000
今回は以前勤務していた事業所での会合、その門をくぐるのは恐らく10年ぶりくらいだろう。少し時間に余裕をもって国分寺の駅にやってきたし、会合終了後の帰路もまだ明るいうちだった。中央線の快速列車に乗って中野から吉祥寺へ。30余年前でもこのあたりまでは高架だった。当時は高架ではなかった小金井あたりの中央線も、今では高架の上。
しかし武蔵境を過ぎると、線路は地面に降りて来る。国分寺駅のプラットフォームは綺麗にはなったものの、高架ではない。それは並行する西武国分寺線のプラットフォームをみればわかる。
事業所までは駅からゆっくり歩いて6~7分くらい。往復の道を変えて、なるべくなじみの店を探そうとした。しかし・・・
・初めてカラシを付けてトンカツを食べた店はなくなっていた。
・桝酒が有名で、お刺身が美味しかった居酒屋は見つけられなかった。
・ラーメンライスに焼き肉を添えた定食のお店もなくなっていた。
・仕事帰りによく仲間と呑んだ「センベロ居酒屋」は影も形もない。
国分寺駅北口はすっかり変貌していて、多くの店舗があったエリアはロータリーになってしまっている。ロータリーの北東にあるビルは、30余年前にもあった。しかしテナントはまったく変わってしまった。
このビル、昔は1階に大きな本屋さんがあった。かなりたくさんのミステリーや架空戦記を買った記憶がある。音楽CDも買ったかもしれない。今はドラッグストアチェーンである。2階には「Volks」というステーキ店があった。本格的な洋食を食べたのは、ここが初めてだったと思う。ソースをシャツにこぼしてしまい、クリーニング店で注意された記憶がある。今は居酒屋のようだ。
道が狭く区画整理ができていない・・・というか手がつかない街並みである。古い建物が朽ち果てている隣に、ピカピカの近代建築がある。懐かしく歩きましたけれど、結局過去を探すことはできませんでした。ちょっと残念。