Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

金沢の古い街並み

 金沢は<加賀百万石>前田家の本拠。京都が公家の街なら、ここは武家の街だ。とはいえ前田公は徳川幕府の取りつぶし工作を恐れ、武道・武芸・軍備ではなく民芸に注力(カネを使うこと)して叛意のないことを示した。またWWⅡの戦火を免れたことで、江戸時代の粋な街並みが焼けずに残っている。今回の旅の目的のひとつは、この古い街並みを散策すること。

 

 日本海に注ぐ、犀川浅野川の間が、金沢城中核エリア。ここに茶屋町・料亭街が3箇所ある。浅野川大橋を挟んで東側に<ひがし茶屋町>、西側に<主計町料亭街>があるので、まずはそこを目指した。

 

ひがし茶屋町のメインストリート

 造り酒屋や金箔工芸の店、スイーツ店などが古式ゆかしい風情のまま並び立っている。テーマパークではなく江戸時代の建物などをそのまま使ったリノベーションだ。ここで、武家も町民も一緒に遊んだのだろうと思うと、タイムマシンに乗ったような気分になる。

 

浅野川沿い、主計町の料亭・料理旅館

 こちらは<主計町>。川沿いにこれもレトロな料亭・料理旅館が並んでいる。1棟まるごと貸しますという表示もあった。いずれも有名な観光地だが、午前中ということもあって、オーバーツーリズムの気配はない。

 

長町武家屋敷跡の路地

 そして午後、これはコンドミニアムにも近い<長町武家屋敷跡>。古い街並みは同じなのだが、こちらは住居なので道は狭い。クランクもあるのは、敵軍は攻めてきたときに、見通しよくまっすぐ進撃できないようにしてあるから。ここが芸事にカネを使っているとはいえ、武士の街の特徴。京都のように分かりやすい碁盤の目構造ではない。今は九谷焼など工芸の体験、直売店舗が多い印象。ここは外国人観光客が多く、英語じゃなくフランス語やイタリア語などがよく聞こえた。

 

 市内電車や地下鉄はないので、市内交通はバス頼り。百万石通りにはひっきりなしに、何種類かのバスが巡ってくる。なんと一番多い<北陸バス>ではSuicaなど全国版ICカードが使えない。ちょっと戸惑った。

 

 普通に歩いているだけで、いい気分になれる街ばかりです。また多分リピートして旅行に来るだろうと思いましたよ。