Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

勝負をなめている球団では・・・

 久しぶりにプロ野球の話題を一つ。名古屋地区の人気球団<中日ドラゴンズ>は、今年も最下位。生え抜きのプリンス立浪監督の3年間は、全て最下位に沈んだ。今年はスタートダッシュで一時期首位に立ち、貯金は10まで重ねることができた。しかし終わってみれば定位置である。

 

 ユニークな采配(*1)を振るった落合監督時代は、8年間でリーグ優勝4回、日本シリーズ出場5回、日本一1回で、Bクラスに沈んだことは一度もない。それを思えば、隔世の感がある。どうしてこうなったかについては、この記事が最も印象深い。

 

伊東勤氏 中日ヘッドコーチ時代に見た球団の印象 「誰が監督をやるにしても…」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

2024年の北谷キャンプ

 伊東氏は、西武ライオンズ黄金時代(広岡監督・森ヘッドコーチ)時代の正捕手。西武や千葉ロッテで監督経験もあり、中日でヘッドコーチも務めた。しかし彼は、球団フロントと現場の間に「溝」があるという。

 

 この球団(&親会社の中日新聞)は、不思議な行動をすることがある。一番驚いたのは、上記のような成績を上げている落合監督を解任したこと。そして伊東コーチのような優秀な人材を、生え抜きでないという理由で監督任用しないことだ。この問題の根底には、名古屋という地域の閉鎖性があると思う。

 

・ファンは勝敗に関係なくバンテリンドームに押しかけ、グッズも売れる

・球団は、負けが込んでも球場に観客が入れば満足している

・タニマチという人種がいて、選手をちやほやし引っ張りまわす

・ちょっといいプレーをすると、地元メディアが大げさに褒める

 

 なのだろうと、名古屋を離れて25年ほどになる僕は思う。要するに勝負をなめていて、選手らをアイドル扱いしているのだ。そもそも親会社の中日新聞自体が、斜陽産業。2019年から2021年にかけて15万部ほど売り上げが減り、200万部そこそこ。いまはもう200万部はないだろう。ぬるま湯・茹でガエル状態の新聞社に、勝負を説いてもムダである。早く資金力のある企業に売却すべきで、その企業の経営意識でもって、球団フロントも選手や監督・コーチも、意識改革をしてほしいと思う。

 

*1:もうひとつのプロの世界 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)