1月に定宿<オークウッドスイーツ横浜馬車道>に短い滞在をして、年に2度の元旦気分に浸った(*1)。三が日と三連休が近接した暦の関係で出来たことだが、さらに今年三度目の元旦を祝うことができた。
というのは、中国などでは旧歴の正月(春節)を祝うのだが、それが2/10前後。台湾・韓国・香港なども同様で、ここ沖縄には観光客が詰めかける。僕ら夫婦は単純に「本土が一番寒い時期だから、沖縄に行こう」と出かけてきただけ。それがたまたま春節と重なったのだが、沖縄の街を歩いているとやはり旧正月を祝う人が多い。昨日紹介した牧志公設市場も、2/10~11日はお休みになる。
そこでこの日は、徒歩でも行ける範囲内の2つの「宮」を訪ねてみたい。最初は奥武山公園内にある「沖宮(おきのぐう)」。国場川西岸の小高い丘の上にある、琉球八社のひとつで、天照大神が降臨したと伝えられる。おみくじやグッズの販売コーナーを抜けて、荘厳な気分になる本殿にお参り。国場川と那覇市街を見通すことができる、かつては津波避難所だったのかもしれない立地だ。
もうひとつは、那覇市西岸の断崖の上に立つ「波上宮(なみのうえぐう*2)」。これも琉球八社のひとつで、その中でも最大のもの。「沖宮」と違って、多くの観光客が訪れ騒然とした雰囲気。大半の訪問者が、外国人のようだ。
おそらくは中国ゆかりの神社で、春節時期は混みあうということだろう。早々に逃げ出したのだが、美栄橋のコンドミニアムに帰る途中「福州園*3」という庭園の前を通りかかった。これなどまさに中国様式の庭園。往時の琉球王国の繁栄を支えたのは、福建省出身で久米村に住んでいた中国系の人達。彼らに縁の深いこの土地に、那覇市と福州市が友好都市協定を結んでいる関係で庭園が整備されたとある。
春節のおすそ分けに預かる形での「三度目の元旦」、なかなか風情がありました。「こいつぁ春から、縁起がいいわぇ~」というわけです。