「COVID-19」禍で海外旅行をやめて、もう4年以上になる。パンデミックが明けても、ウクライナ紛争でシベリア上空が飛べず欧州が遠くなった。台湾情勢も怪しいし、何より円安で海外旅行にお得感がない。加えて米国の国境管理が強化(*1)されて、行く気が萎えた。残念なのは、現地で食べる料理が遠くなったこと。

ただ、日本に押し寄せてくる外国人観光客は、あまり日本特有の食事は好まないようだ。京都(だけではないだろうが)の旅館では、一泊二食を止めるところが増えている。
京都で”1泊2食付き”をやめる旅館が続出。「素泊まり」「飲食店の予約代行」にシフトの背景には外国人観光客の≪正直な本音≫があった | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン
この記事は、訪日客が期待しているグルメはラーメンやすき焼きなど高カロリーのものを期待していて、和風の膳が気に入らないのだと言っている。それに加えて、訪日客の日常として食事を変えたがらない傾向があるという人もいる。

米国人なら、ハンバーガーやステーキ。和牛だとベトついて嫌だというヤカラもいるかもしれない。中国人なら気に入った中華食材を買ってきての自炊、「ガチ中華」があればそこに行く。日本風の中華じゃ気に入らないらしい。訪日客ではないが、中国人留学生が増えた京都大学周辺には「ガチ中華」の店が増えている(*2)。
僕らが外国で日本食の店に行くと<なんちゃって和食>がでてきてびっくりさせられることがある。中国人にとっては、横浜中華街の中華など<なんちゃって中華>なのだろう。
慣れた訪日客なら、和食も愉しみ、日本酒も愛で、日本での<暮らし>を満喫しようとするのでしょうが、一過性の旅行者では食事まで変えられないのかもしれません。