Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ワンコインランチは遠くなり・・・

 全世界のインフレ率は8.8%に達する(IMF)とのことで、紛争当事国や通貨不安を起こしているような国を除いても、8%くらいは当たり前らしい。それに比べれば、日本は2.3%で優等生のはず。2023年度日本のインフレ率の予測は2%、日銀さんの目標値に近いね。

 

 でも庶民の実感としては、5%くらいは行っているように思えるし、この6月も電気代はじめ値上げラッシュを感じる。かつてはサラリーマンの昼食は、ワンコインが相場だった。「吉野家」の牛丼をセットで頼んでも、500円で収まっていた。それがいまや牛丼単品でも500円近い。お腹がすく若い人には酷な話。ひょっとするとワンコインならぬワンビルランチの時代に入るのかもしれない。

 

 マスメディアは当然この風潮に敏感、例えばこんな記事が出た。

 

【保存版】ココイチで最高な1000円の使い方! 全11種類のオーダーで1番いいのはどれだ!! | ロケットニュース24 (rocketnews24.com)

 

        

 

 確かに外食チェーンの中では、比較的割高な「CoCo壱番屋」ではある。トッピング・ご飯の量・辛さ・サイドメニューの組み合わせが豊富なチェーンだからだろうが、この表題にあるように「1,000円札を一番効率的に使うには」というテーマに(幸か不幸か)選ばれている。

 

 この記事にあるようなメニューを食べたら、初老の僕などは動けなくなってしまうので、写真にある「野菜カレー、量や辛さは普通」をオーダーするのが普通。しかしこれでも現在841円なり。もう1品乗せれば、1,000円を越える。

 

 景気とは半分以上が「気分」である。ランチ代が倍近くなったとの気分になれば、他の消費を控えねばと必然的に思う。より景気は落ち込み、下手をするとスタグフレーションになる。では対処策は・・・。

 

 先月シドニーの街でテイクアウトを見ていたら、手巻きロールが400円でした。海外のランチはそんなものよということを、多くの人に知ってもらえたら「気分」が変わるかもしれませんね。