先週「松屋」の期間限定「黒毛和牛100%ハンバーグ」を食べたのだが、正直和牛の良さを味わえたかというと、ちょっと疑問符がついた。まあ890円のランチでそんなぜいたくを言う方がおかしいのかもしれない。
昔から有名なブランド「松坂牛」は、ビールの飲ませて育てると聞いていた。えー、そんなもったいないことしないでよと思ったのは、貧乏な家庭に育ったゆえのあさましさ。ビールが利くかどうかは別にして、和牛の特徴はその脂質の多さにある。それも脂身と赤身が綺麗に分かれているのではなく、細かな「サシ」が入った状態でかつ脂質が多いことが上物の条件。
そんな高級肉は個人で買うこともなく、会食などの場で「和牛のすき焼き」など食べる機会があっても、もっぱら呑みに回るのでちゃんと味わった記憶がない。もしくは二次会などに行って呑み続け、記憶を無くしてしまった。
それが回転寿司チェーン「アトムボーイ」など経営する(株)アトムの株主になって、優待品として「黒毛和牛しゃぶしゃぶ肉」を貰って何度も食べていると、その味が少しずつ分かってきた。加えて今年の横浜旅行で「ドンキのお肉」を経験すると、和牛もいいものだと実感してきた。
そんなわけで今週「ハナマサ」で買ってきたのは、アンガス牛のミスジと、黒毛和牛のサーロイン。ミスジは120~150gのものが3切れ入っていたので、今日はそのうちの1切れを食べる。サーロインは160gほど。これらを半分ずつ、夫婦で分け合うのが今夜のディナーである。家内はもっとサシが多い方が好きなようだが、僕はこのくらいがちょうどいい。サーロインで少しくどくなったと思ったら、ミスジの赤身部分でさっぱりさせればいい。いい食べ比べが出来そうだ。
ワインは、「成城石井」で赤白とも3本セットを買ってきているので、この中から選択。まず両方のお肉に両面、ニンニクパウダー・塩・コショウをすり込んで15分ほど置く。クリステルに牛脂を溶き、十分に熱する。ミスジの方が厚みがあるので、まずミスジを焼き始めて15秒、サーロインを投入。1分になったところで火を止め、裏返してあと45秒焼く。その後は野菜などをクリステルの余熱で焼きながら、その上に肉を置いてフタを閉め、蒸らすようにする。
結局ミスジはレア、サーロインはミディアムレアの焼き具合になりました。いただきまーす。