Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

二億円は年度予算の1%強

 先日熱海市商工会など3団体が、市長に対し「市内経済は瀕死の状態だ」との嘆願をしたというニュースがあった。ずっとサラリーマンをしてきている僕は「商工会」というものに全く縁が無かったのだが、昨年末大阪商工会を訪問してサイバーセキュリティの中小企業における実践の意見交換をしてから、何をしているところかぼんやり理解した。中小というより零細規模の事業者さんも含めて、地域経済を全体的に良くしていくための様々な仕事をしている人たちである。

 

 熱海商工会としては、首都圏等の非常事態宣言ですっかり冷え込んでしまった経済を持たせるため、熱海市財政出動と求めたということ。僕の感覚としては、非常事態宣言ではなく「Go To Travel」が止まった影響が大きいと思う。静岡県には非常事態宣言は出ていないので、居酒屋等への「6万円/日」の休業協力金も事業者はもらえない。

 

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<新型コロナ>熱海市、中小事業者に給付金10万円 来月に申請受け付け開始へ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

 僕は知らなかったが、昨年5~7月にも事業者に対する一時給付金は出しているとのこと。市長&市議会は再度の給付金支出を決意して、この度2,000事業者対象に10万円の給付を決めたとこの記事にある。予算総額2憶円。

 

 熱海市の一般会計予算(令和2年度)は、総額186億円あまり。今回の給付金は年間予算の1%強にあたる。前回の金額は不明だが、かりに同額だったとすると合計4億円になる。令和2年度の予算項目で近いものを探したが、あまり見当たらない。かなり力を入れている観光プロモーションや水産物供給基盤整備などでも2,000万円ほど。施策項目の中で最大の予算をとっているのが「あたみこども園整備:3憶円」である。

 

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 だから6万円/日には到底及ばないにしても、熱海市としては相当思い切った施策なのだ。市長の英断を支持したい。写真は「天煌飯店」の炒飯。すこし叉焼の味が濃すぎて、このお店の中ではハズレメニューのようだ。それでもこのお店が無くなると、テレワークランチに不自由することになります。10万円もらって、頑張ってくださいね。