江戸の下町江東区のオフィスに引っ越して3か月近くになる。今回、初めてフルメンバーが集まっての会合をし、新年度最初の会食をしようということになった。前の南青山のオフィスで会食といえば、
青山「PERBACCO」での忘年会 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
のような感じの店が多かった。ところがここでは、こんなお店がある。
馬肉料理の名店「みの家」、この古式ゆかしい建物は築70年ほど。木場で働く人も通っていて、銘木を集めて建ててくれたとWebサイトにある。1階の70名は入れるというう大広間に案内されて、さっそくビールで乾杯。お通しも赤身が残った馬肉のロースト、続いて馬刺しがやってくる。
ビールを卒業して、僕らは日本酒に。若い人たちはウイスキーのソーダ割に替わる。ショウガの効いた醤油で赤身肉を食べるのだが、柔らかく旨味が有り臭みなど一切ない。至高の美味である。広間はほぼ満席、老若男女集って酒を酌み交わし、馬肉をつまんでいる。まるきり昭和の時代にもどってしまい、僕らもビールや日本酒を注ぎ合い「ま、ま、いきましょう」と言いながら笑顔になる。
メインディッシュは馬肉の味噌鍋、桜鍋という。1人に1個生卵。2人に1杯の鍋にはすでにタテガミ(首の脂身)や赤身肉、割り下、八丁味噌が入っていてた。加える食材として、焼き豆腐、なめたけ、白ネギ、麩、しらたきがある。
素早く味噌と肉を混ぜ、ネギなど入れて火が通った肉をその上に退避させる。NINJA家ですき焼きやステーキを焼くときにつかう「ドテ」のテクニックである。みんな「うまいうまい」と言いながら、あっという間に食べてしまった。後で出てきた漬物も美味、ご飯もそのっまでも美味しかったが、鍋に残ったソースをかけたら・・・。
いや、昭和の名店。良く残っていてくれました。気分も変わって、新しい僕らの船出を祝ってくれたような気がしましたよ。