BS番組の中に「町中華で飲ろうぜ」というものがあった。一二度見てそれっきりになっていたが、確かに町中の中華料理店の多くは中華居酒屋のようなもの。お値打ちでボリュームたっぷり、バラエティ豊かな料理を選んで、お酒を呑むのはいいものだ。あえて紹興酒など頼む必要はなく、ビールからハイボール、焼酎の水割り・・・といろいろ楽しめる。
中華料理店としても、利幅の大きい酒類の販売は大歓迎。だから「ちょい呑みセット1,000円ぽっきり」で釣っておいて、追加のお酒などで稼いでいる。町中華が流行るゆえんだ。そんなお店のライバルと言えば、チェーン店。牛丼やハンバーガーチェーンではなく、中華チェーン(日高屋・餃子の王将など)だろう。
餃子の王将の推しメニューは「レバニラ定食」だと言った人がいる。そこで、今回チェーン店と町中華の両方でこのメニューを注文してみた。まずチェーン店代表、餃子の王将平塚駅西口店。
看板メニューの餃子が4個、玉子スープと漬物、大盛りご飯が付いたシンプルなもの。850円なり。レバーは少なめだが、モヤシとニラは等量。モヤシばかりの店が目立つので、これは良心的。まずまずのお味で、満足できた。
続いてオフィスの近くの町中華、紫園さん。森下駅近くで、中華料理店がひしめくところだ。地元の人で、ランチタイム以外でもけっこうにぎわっている。
接客はぞんざいだが、ボリュームはたっぷり。大盛りご飯、とろみの強い豆腐&玉子スープ、杏仁豆腐に漬物が付いて750円。ニラよりはずっとモヤシが多いが、レバーは一杯入っていて柔らかく仕上がっている。隣の客はご飯を(さらに)大盛りにしていた。こういうところが町中華なのだろう。お味の方は、肝心のレバニラの味が、やや薄く感じた。
この勝負、素直に行けば6対4でチェーン店の勝ち。ただ紫園さんの推しメニューは別にあるのかもしれません。もう少し通ってみますか。