Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

スペインバル「ラ・コンチャ」

 函館に行くと必ず訪れるレストランが2軒ある。そのひとつ、函館でバスクを味わえるのが「ラ・コンチャ」である。スペインの中でもフランス国境に近いバスク地方は、美食で有名なところだ。文化的にもスペインの他の地方とは異なる部分が多いので、時々独立気運が高まるらしい。その味を忠実に再現しているという触れ込みだったので、2年前初めて行ってみた。
 

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 泊まっている「ガーデンハウスCHACHA」からチャチャ登りをまっすぐ下っていき、市電の線路を渡るとその突き当りにある。赤レンガ倉庫街にも、市電の十字街電停にも近い。古い建物を、その風合いを生かしてリノベーションしていて、雰囲気は大変いい。天井からは豚のモモ肉が何本も吊るされている。ハモンセラーノだね、きっと。
 
 気分はもうバスクというわけで、まずスペインビールと前菜の9点盛りを注文する。この前菜が舌をうならせる。地元の食材が中心なようで、青魚のマリネもあれば、ポークソーセージもある。これは何だ、それはうまかったなどと言っているうちに、ビールはカラに。ならば、とワインを注文して続ける。

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 そこからあとは、最初から気になっていた「吊るし豚」ことハモンセラーノ、さらにチーズの盛り合わせと、ワインに合うものばかり注文。締めは(なぜか居酒屋風の発言で申し訳ない・・・)パエリア、というわけ。パエリアは米ベースとパスタベースの2種類があるが、いずれも30~40分調理にかかるので早めに注文し、その間をチーズなどでつなぐ感覚である。
 
 まあ、結果は見えていて、おなか一杯食べて酔っぱらった体で、チャチャ登りをよろよろと這い上がることになるわけ。でも満足ですけどね。
 
<初出:2016.7>