昨日「ロピア」で買ってきた、牛のもも肉で作ったローストビーフを御紹介した。今日はもうひとつ買ってきたザブトン肉でステーキを焼くことにしたい。ものの本によると肩甲骨の裏あたりの肉で、あまり使われていないので柔らかく、細かなサシが入っていて美味だという。以前函館のステーキ店「ひげバル」で食べて、美味いと思った。ただ当時は普通の流通路には乗らない希少部位なので、お店で食べるしかなかったと思う。
それが昨年から「COVID-19」感染拡大のせいでレストランでの需要が減ったからだろう、一般消費者でも買えるようになった。同じ前足の付け根にあたるミスジなどと並んで「ハナマサ」では時々見かけて、おうちキッチンで焼いて食べるのが週末の恒例として定着してきた。
今回は「ロピア」で買ってきたザブトンをステーキにしたい。これで300g弱、中高年夫妻のメインには充分な量だ。それにしても、この希少部位が398円/100gというのは「ロピア」の流通ルートのおかげである。
厚さは1cm以上あるだろう、これを例によって片面を強火で1分、反対面を弱火で1分焼いて、その後野菜などの上に乗せてクリステル自体は火から下ろしてしばらく蒸らす。お肉には「後でね」と言って、蒸らしている間に前菜で食事を始めるわけ。
今日の赤ワインは、スペイン産の「ベラ・ホーベン」。街中のワインショップではあまり見かけないのだが、マイレージでもらって「これは美味い」と思ったうちのひとつ。輸入元は「三国ワイン」で、そのWebサイトによると、葡萄はテンプラニーニョ、自家畑のみから獲れたもので、オーク樽で2ヵ月熟成させたもの。
決して大規模なワイン醸造者ではないようだが丁寧な仕事なのだろう、とてもフルーティなのにタンニンと酸味は充分。香りもかなり複雑で、うならせるものだ。これをお供に(主役かも?)ザブトン・ステーキを堪能したい。
強火で1分・弱火でもう1分という焼き方は、周囲に焼き目をつけるだけ。内部は赤いままだが十分蒸らしたので、サシは溶けて身と交じり合っている。どうやらこれが本当の「Rare」だと思う。ナマなら血が滴るところだがそういうことはなく、全体が旨味になっている。
いい肉さえ手に入れば、このパターンで焼いて美味しく食べ、呑むことができます。今年も去年以上に焼きますよ。