何度かご紹介しているJR大森駅周辺、以前勤務していたことがあるのだが、今でも３ヵ月に１度くらいは用事があってやってくる。中央口を出て駅ビル「アトレ大森」から庶民的な海外側に降りる。ビルの上には「東急イン」もあって、以前は早朝の羽田発のフライトに乗る前日に宿泊することもあった。
駅前バスロータリーの前のファミリーマートは、以前は「サンクス」だった。その先の「富士そば」は昔のまま、さらに先の「祭ずし」もまだある。その先はMUFGの大森支店、10年前はBook-offだった。でも30年前は東海銀行だった。東海銀行が三和銀行と合併、UFJ銀行大森支店と言っていた時代もある。この店の前を通ると、都銀という10余行が３メガになってしまった歴史を思い出す。じゃあBook-offはどこへ行ったのかというと、目の前の西友に３階に移っている。23区で最大規模のお店だそうだ。
用事を済ませてふと見ると、大森ベルポート館の建物が見えた。ガラス張りの立派なビルだが、僕が最初に赴任した35年前には「いすず」の生産工場。三角屋根の低層の建物が並んでいた。ちょっと西友のBook-offに寄り、新書を４冊買った。そして大森駅東口に向かって歩いてゆき、最近建ったAPAホテル前の交差点に来た。気付いたのはそこの飲食店が、潰れたり時短営業になっていたこと。開いているのは「松屋」だけだった。
この真ん中の店が何だったのか、もう思い出せない。「COVID-19」禍が長引き、耐えられなくなったお店が多いのだろう。そういえば以前潰れたことを紹介した大森駅前の「日高屋」のところは、建屋ごと無くなってしまっていた。新陳代謝なのかもしれないが、寂しさを抑えきれない。早めのランチをと思っていたのだが、どこにも入れないまま東口まで来てしまった。
この駅は「品川水族館」の最寄り駅だが、水族館の案内看板も寂しげだ。東口改札口の脇には、JRの駅そばチェーン「いろり庵きらく」があった。まあここなら安心だよねと、ブランチを摂ることにした。もうかなり蒸し暑いので、選んだのは「冷やしかき揚げそば」430円なり。
ゴマをたっぷり振りかけて、かき揚げをつゆに浸しながらゆっくり食べました。味はいつものままなのですが、懐かしいという気分にはなれませんでしたね。なぜか･･･。
