Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

住居だって「所有から利用」

 僕が熱海に住むようになったきっかけは、レジャー関連の雑誌を見ていてとても安いリゾートマンションがあるのを見つけたから。確か越後湯沢の50㎡くらいの物件が50万円だった。当時僕が住んでいた賃貸マンションより少しは小さいが、年間の賃貸料で十二分にお釣りがくるお値段だった。

 

 スキーもしない僕にとっては意味のない物件だったが、似たようなものはないかと毎週出張で通っていた東海道新幹線沿線に目を向けた。その記事を見てから、5年ほどかけていろいろ物色し、熱海にリゾート物件を買ったのがほぼ20年前のことだ。

 

 その時も、200㎡のメゾネットで500万円くらいの「出物」もあったが、その管理費・修繕積立金の額を見てあきらめた。そもそも掃除できないくらいの広さだった。そんなことを思い出させてくれたのが、この記事。伊豆の別荘が1円、売り主から資金援助があるので実質マイナス50万円だという。

 

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2002/17/news078.html

 

 かつては伊豆とか軽井沢に別荘を持つ・・・というのがステータスだった。何を持っているかで人の価値が測られたから、「別荘」はその最たるものである。僕の上司だった役員の一家も、伊豆に別荘をお持ちだった。ただご多忙なので、年間数回の利用がせいぜいとのことである。

 

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 たとえAirB&BやBooking.comがなくても、今はレンタル別荘やアパートメントホテルが一杯使える時代だ。ローマのテルミニ駅前では、探すのに苦労をしたものの、

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/01/17/140000

 

 で1週間過ごせた。函館駅前の「ステラサイト」は、空港から20分ほどで着く。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/12/03/140000

 

 別荘など持たなくても気軽に「利用」できるのだから、もう「所有」の必要はないだろう。もちろんその場所が好きで、シーズンには毎週末スキーを楽しみに行くというのなら話は別だ。すでに「所有」はステータスではなく、いかに「利用」して人生を楽しむかという時代です。僕らも残りの人生、モノに縛られず楽しみますよ。